x 東武よみうりウェブ版 とーよみnet
ニュース

せりふのない人形劇・潮止小で公演

2017.11.27(八潮市)
ニュース写真
 人形劇団「デフ・パペットシアター・ひとみ」(善岡修代表)が13日、八潮市立潮止小学校(坪井俊治校長、児童714人)で公演した。

 同劇団は「耳が聞こえない人にも楽しめる人形劇を」と、1980年、●●で誕生し、全国で活動を続けている。メンバーには、健常者も聴覚障害者も共に在籍し、両者それぞれの感性を生かし、人形の魅力や表現だけで勝負する、「セリフのない人形劇」を見せるのが特徴。

 当日の演目は「文明と家族」がテーマの「はこ/BOXES じいちゃんのオルゴール♪」。

 無数の直方体の箱を使い、(携帯)電話や冷蔵庫、テレビ、ゲーム機などの機械によってつながったり、離れたりする「家族三世代の愛情と絆」の“視覚的演劇”が披露 された。  観劇した6年の宮颯友君(12)は「とても心に残った。声がなくても悲しい時や楽しい時を表現していて、すごいと思った」と話し、小川七楓さん(同)は「聴覚障害の方が参加されていても、全員が一体となる公演で、本当に素晴らしかった」と感激していた。

 坪井校長は「セリフがない分、劇の世界に集中できたと思う。言葉にしないで伝える難しさを感じ取り、これまで自分の周りになかった世界を感じ取れたのではないか」と喜んでいた。

 劇団代表で、自身も聴覚障害のある善岡代表(42)は「セリフがない分、人形同士の会話は、見る側の想像力に委ねられる。『言葉の壁を乗り越えた劇』として外国の人も楽しめる」と手話で話していた。

 今回の公演は、文化庁の「文化芸術による子供の育成事業」の一環。同庁が選定した文化芸術団体が、学校の体育館や文化施設などで巡回公演し、鑑賞指導や実技指導のワークショップも行っている。
>戻る