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豪雨時は洪水で水没・6月オープンの三郷市陸上競技場

2018. 3.19 (三郷市)
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 三郷市の「同市陸上競技場」(同市泉)は、「セナリオハウスフィールド三郷」との愛称が決まり、6月オープンに向け準備が進む。2020年の東京オリンピック・パラリンピックのホストタウンの同市は、事前キャンプ地としてギリシャ選手団を誘致する予定。しかし、この競技場は、河川調整池の多目的利用のための都市公園(三郷市陸上競技場公園)内に建設される。「豪雨の際は、洪水で水没することが前提」とされていることは意外に知られていない。利用に支障はないのだろうか。

 同公園は総面積約6・8fの第二大場川の河川調整池。その中に建設される競技場は敷地約2・7fで、全天候型一周約400b8レーンの日本陸運第4種公認(予定)のブルートラックや跳躍場がある。トラック内には投てき競技、サッカー、ラグビーなどができる人工芝のインフィールドや観客席を整備する。

 競技場外周部には約1500人分の階段状の観覧席となる小堤などを築き、公園全体の“調整池機能”を3段階に分けた。しかし、15年9月の鬼怒川決壊クラスの集中豪雨が起きた場合は、競技場まで水没する可能性があるという。

 公園内には、競技場のほか3人制バスケットボールコートやスケートパーク、夜間照明施設に大型ビジョン、更衣シャワー室やトイレ、管理棟、駐車場(常時100台、臨時駐車2か所計300台)などが建設される。

 インフィールドは水没した場合を考慮して、人工芝を使用しているが、人工芝を支える硅砂などの砂系充填剤は、水没後、水が引くと表面が波打つため、平らにならす整備が必要になるという。

 同種の公園として、神奈川県横浜市に日産スタジアムのある新横浜公園がある。同公園は鶴見川の遊水地を兼ねており、三郷市職員らは現地視察した。今月9日の大雨で、日産スタジアム周辺は冠水している。

 建設担当の矢野尚・みどり公園課長と、運営担当の恩田英樹木・スポーツ振興課長に聞いた。


 ―豪雨に備えた対策は万全か。
 あらかじめ豪雨が予測できれば競技を中止する。また、当日のゲリラ豪雨の場合は速やかに競技を中止、競技者や観客らの避難誘導を徹底させる。(矢野)
 ―競技場の入り口などの混雑をどうするか。
 車両は北中学校側を入口、常磐道側を出口とした一方通行として渋滞発生をしないよう配慮した(同)。
 ―今後の運営スケジュールは。
 6月10日に、こけら落としの「2018年関東大学ラグビー春季大会」Bグル恩田を予定。サッカーやラグビーなどに偏らず、高校生の地区大会などいろいろな競技で使用してもらう(恩)。

 熊本県民総合運動公園陸上競技場でのJリーグの試合(04年)で、車を調整池に駐車させたところ、豪雨で130台以上が水没し、トラブルとなった例があった。行政も利用者も同競技場はあくまで調整池と認識する必要がある。十分な周知徹底が必要だろう。  (佐藤 龍一)
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