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駅前再開発から25年・草加駅「アコス」今はなき、にぎわい

2017. 11.20 (草加市)
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 草加市が東武スカイツリーライン沿線の中で最初の駅前再開発事業として誕生させた商業施設「アコス」(草加駅東口再開発ビル)は今年で開業25年。近隣に大型ショッピングモールが増え、買い物客の流れが変わるなどして、利用客が減少している。このため、市は、周辺商店街や大型商業施設と連携した新たな事業展開や、市全体の空き店舗活用などによる商業や地域活性化を図る中で、「アコス」のにぎわい復活も目指している。

 北館の草加マルイ、南館のイトーヨーカドー草加店の2店のキーテナントと専門店などで構成する「アコス」が開業して3年ほどは、地下駐車場の利用車の長い列が県道足立越谷線までできた。 

 しかし、近隣にイオンレイクタウンや、ららぽーと新三郷など大型ショッピングモールできて買い物客の流れが変化して、現在の利用客はピーク時の7割近く迄減少している。

 アコス側は、25周年を記念した「ポイント3倍の日」を増やし、ホームページでの情報発信や大型ビジョン(8月設置)の動画活用などの手を打っているが、決定的な起爆剤にはなっていない。同市産業振興課は「やはり近隣にイオンレイクタウンやららぽーと新三郷など、魅力的な施設ができて、客足が流出している」と近隣大型商業施設の影響を第一にあげる。

 地域経済の地盤沈下を何とかしようと、大型店と商店街が連携して共存を図る動きも出ている。今年4月に初めて行われた「ウェルカムフェスティバル」や、今月12日の「街グルin草加2017」など、駅周辺を盛り上げるイベントも活発になり、市全体に広がりつつある。新田地区の「わいわいロード商店街振興組合とイトーヨーカードー新田店」や、「高砂緑の街商店会」、「谷塚西口商店会」の3つの商店街は、昨年、県の「元気な商店街応援事業」で表彰されている。

 こうした事例は、大型ショッピングモールに頼らない地域に密着した独自の事業で十分活路を見出せることを示している。

 市産業振興課の橋扱浩志郎課長に話を聞いた。
 ―現在の市内の商業をどうとらえているか。
 消費を目的とせず、時間の過ごし方や空間を楽しむ人が増えている。“リノべ”(リノベーション=空き店舗などを改装し起業する方法)や“3ビズ”(月3万円ビジネス=子育て世代を対象にした女性の創業)で自ら商いをする人が増えている。
 ―そうした状況での市の役割は。
 地域と大型店の架け橋となり、創業の場をPRして、市民が創業しやすい支援、人材のマッチングなどを考えたい。
 ―具体的な対策は。
 地場産業のせんべいや皮革を使った事業を検討しており、東口の再整備計画もある。一つひとつ改善しながら複合的な政策を推進したい。
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