写ったぁ

身近な側溝、個人で整備・釘宮真弓さん

2017. 9.12 (三郷市)
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 「不満を口にするだけでは何も解決しない。まずは自分が動く」。実践で身につけた信念だ。

 今夏は記録的な長雨で、各地で水害が続出したが、地域の“冠水”を個人で調べ、対策を考え実行してきた。

 きっかけは2013年10月の台風26号。町内全域が水びたしとなり、深夜から翌朝10時頃まで水が一向に引かなかった。

 「市役所に通報したけれど、はっきりしない回答。業を煮やして、自分で原因を探ることにした」。「結論は簡単に出た」と笑う。何のことはない。「側溝の水が流れれば、冠水は続かず、水は引ける」ことを確認した。

 早速、側溝の汚泥などを除去し、壊れて崩れた箇所を土嚢で補強した。「水路をきれいに保つことを心がけながら」個人でこつこつと取り組み、15年、有志と「水害を考える会」を結成し、代表になった。

 「雨の日はかっぱを着て外に飛び出し、冠水現場の写真を分単位で撮り、地域ごとの資料を作った」。時には徹夜作業。16年10月、1年がかかりの資料が完成。「行政が考えてくれるきっかけになれば」と市に提出した。

 以後も毎月の水害状況や排水溝・水路欠損の修繕活動などをまとめて、市に提言する。

 道にはみ出た庭木の落葉が側溝に堆積するため、許可を得て剪定もする。「地域の皆さんに理解していただいている」と感謝を忘れない。河川敷の芝刈りも続ける。

 そんな自身を「おっさんにしか見えない」と笑い飛ばす。地道な活動は、行政へのエールでもある。 (佐藤 龍一)
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