写ったぁ

現代版「寺子屋」を目標に・野口和幸さん

2017. 7.10 (越谷市)
記事の写真
 無料や低額で子どもたちに食事を提供する“子ども食堂”が全国に広がる。

 「食材の安定供給が一番の課題」という。今春、子ども食堂を運営する県内27団体とネットワークを立ち上げた。

 一昨年9月、元レストランを改装した学童保育室の中に、子ども食堂をオープンした。「給食のない夏休みに10`も痩せる子や、スナック菓子が食事代わりという子にショックを受けたため」。

 「子どもは毎日、お腹を空かせている」と月曜から金曜まで毎日、夕食を無料で提供する。全国でも例がないという。現在は小学生2、3人が通う。

 越谷市生まれ。母子家庭でも「祖父母や地域の人に支えられ、何不自由なく育った」。

大卒後、勤めた大手自動車メーカーでは労務を担当。社内保育所のプロジェクトを進めたが、「子どもは地域で面倒みなければ」と、15年勤めた会社を辞め、2003年に民間保育所をつくり、その後、学童保育室も設けた。

 「食堂には元教員や調理師もいて、勉強やパン作り、理科実験教室にもなり、子どもたちの居場所になっている」と目を細める。

 食材は、知人や全国の農家などから集まる。“フードバンク”をつくり、食材確保に悩む食堂を支援しようというのが、ネットワーク設立の動機。

 全国からの問い合わせに、食堂運営のノウハウを伝えているが、痛感するのは、「子どもたちへの学習支援の必要性」。「今後は現代版の寺子屋が目標」と話し、“空き家”の活用などを考えたいと話す。     (安部 匡一)
>戻る