写ったぁ

「過去」を知り「今」に生かす姿・「よかたい先生」

2017. 2.6 (三郷市)
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  三郷市立戸ヶ崎小学校6年
 櫻井 陽菜(さくらい ひな)(12)子ども司書5期生
  「よかたい先生」(三枝三七子著、株式会社学研プラス)

    日本には、「四大公害病」というものがあります。その中でも、「水俣病」は公害病の原点と呼ばれています。

 「よかたい先生」と呼ばれている主人公の原田先生は、水俣病事件から50年もの間、患者の側に立ち続けた医者です。毎日、たくさんの患者を診察し、一人ひとりの話を丁寧に聞き、水俣から“社会のひずみ”を訴え続けました。

 原田先生の生き方は、いろいろなことを教えてくれます。あきらめずに努力すること、人としての優しさや思いやりを大切にすること、生きていく上で「想像力」が大事だということ……。同時に、差別や偏見、障がい、貧困についても考えることができます。また、原田先生のすごい所は、水俣や患者さんの「過去」を知り、「今」に生かしていく姿です。私は今まで、「今」しか考えずに「過去を知る」ことをしていなかったので、すごく勉強になりました。さらに、「未来にも生かす」ために「自分で考え行動し、努力していくこと」が大事だと思いました。

 この本では、よかたい先生以外に2人の先生の考えにも触れることができます。おひとりは作者である三枝先生。三枝先生は原田先生に共感し行動を起こした所や、「学びながら伝えていきたい」という姿勢がすごいと思います。もうひとり、私たち「日本一の読書のまち三郷」応援団長でいらっしゃる作家の柳田邦男先生は「水俣病について深く考えることは、未来を考えることなのです」とおっしゃっています。この言葉からも、「過去」と「今」をつなげ、広く深く考えていくことが「未来」につながると考えることができます。みなさんも一緒に「未来」を考えてみませんか。

 (協力・三郷市教育委員会)
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