写ったぁ

友だちの大切さ尊さ学ぶ・「きみの友だち」

2017. 1.9 (三郷市)
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 子ども司書3期生 長谷川 優奈(はせがわ ゆうな)(14)
 三郷市立前川中学校2年
「きみの友だち」(重松清著、新潮社)
 みなさんは、作家の方にお会いして、直接お話しを聞いたことはありますか。私は三郷市の子ども司書として、昨年の「重松清文学講演会」に参加し、お話を聞くことができました。重松清さんの「伝えたいこと」や「考え」を聞き、私は重松清さんの著書をもっと好きになりました。作家の方の話を聞いた上で作品を読むというのも、読書の楽しみ方の一つとして、素敵だと思います。

 さて、この本は、作者の目線から見た恵美、恵美の友人、弟の友人など、多くの学生が登場する日常の物語です。人間関係の中心となる恵美は、小学4年生ときに交通事故に遭ってしまい、その原因となった友だちや事故後の「みんな」を全く信頼しなくなり、ひとりぼっちになってしまいます。けれども、恵美は病気で不登校気味な由佳と仲良くなり、2人で学校生活を過ごしていきます。

 私がこの本の中で最も感動したところは、2人が学校生活を送る「けなげさ」と、最後に由佳が死んでしまうところです。この2つの場面で、本を読みながら初めて、私は泣いてしまいました。

 また、この本の構成もすごいと思います。それぞれの章で、それぞれ別の人物が主人公として描かれる、重松清さんならではの書き方のおかげで、1冊の本を様々な角度から見つめることができます。

 この本は、当たり前の存在である「友だち」の大切さや尊さ、人間関係の中での孤立のさびしさなどを学ぶことができます。

 そして、“いなくなっても一生忘れない友だちが一人いればいい”“一緒にいなくても寂しくない相手のこと、友だちって思うけど”

そんな恵美の言葉のひとつひとつが、心に深くしみわたり、自分の考えを広げさせてくれる素晴らしい1冊です。GT(協力・三郷市教育委員会)
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