写ったぁ

公用車の事故を無くせ・三郷市が職員に「運転研修」

2016. 10.17 (三郷市)
記事の写真
 三郷市は、職員の公用車運転中の事故を無くそうと、今年から自動車教習所で、本格的な安全運転研修を始めた。これまでに大きな事故は起きていないが、同市の公用車は100台近くあるだけに、「万が一にも重大事故を起越してはならない」との予防策だ。研修者は、事故経験のある職員は必須のほか、希望者を募った。教習所とタイアップした職員研修は全国的にも珍しいというが、同市は「今後は一般道での研修も考える」と、事故防止に全力をあげていく考えだ。

 先月28日午後3時頃、市役所西側駐車場。ある職員が公用車で、駐車場を出ようとした際、前の車を避けようとハンドルを切ったところ、駐車場の柱に接触し、公用車の側面にすりキズができ、凹んでしまった―。

 こんな軽微な接触事故から人身事故まで、公用車の事故は後を絶たない。同市の過去5年間の公用車事故は、計128件(自損事故105件、物損事故19件、人身事故4件)。同市の公用車は、市長車、副市長車をはじめ計99台(消防、)水道局の給水車などを除く)。一般車以外に、2dダンプ2台、4dダンプ1台、高圧洗浄車1台、42人乗り大型バス、チェアキャブ(車いすを乗せられる車)など特殊車両が7台ある。

 こうした中で、公用車を管理する同市総務課は危機感を持ち、同市消防本部が独自行っていた研修にならって、昨年7月、三郷自動車教習所(同市花和田)のコースを借りて、職員同士がグループを作って自主研修した。

 しかし、「技術の乏しい職員同士では効果が上らない」との声があり、今年から教習所指導員に直接指導してもらうことになった。9月28日と30日、10月3、4日の5日間、それぞれ5人ずつ計25人が研修に参加した。事故経験者は必須で、そのほかは庁内のネット板で、募集した。

25人のうち、公用車を「ほぼ毎日」「週に数回」運転している職員は約40%。車庫入れやバック、狭路での右折左折などを苦手とする職員が目立った。

約1時間の研修では、職員は車庫入れやクランク、S字カーブなどを、指導員に指示を受けながら、緊張した面持ちでこなしていた。

4年前に免許を取得したものの、運転経験の乏しい女性職員は「ハンドル操作など基本的な事から教えてもらった。最初はアクセルを踏むのも怖かったが、指導員のアドバイスも丁寧で分かりやすかった。今後は自信を持って乗りこなしたい」と話していた。研修後、職員にはアドバイスが記された「運転免許取得者安全運転講習実施結果通知書」が渡された。

同市総務課は「運転技術の向上と保険などの費用削減、市の信頼維持のためにも、今後も研修を継続し、一般道での研修も考えたい」と話す。

 大事故が起きてからでは遅い。同市のような試みが、他の自治体にも広がることを期待したい。 
 (佐藤 龍一)
>戻る