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「市長キャラバン」に評価の声・就任4か月の中原吉川市長

2015.7.20 (吉川市)
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 2月の吉川市長選挙で初当選を果たした、中原恵人氏(45)が3月9日に就任し、4か月が経った。同市の最重要課題である「新市庁舎建設」「吉川美南駅東口整備」「新中学校建設」の3つについて、多くの市民の意見を聞こうと「市長キャラバン」を6月から始め、多くの市民が参加して高反響だ。一方、少数与党のため、市長提案の条例案が否決されるなど、議会対策が課題になっている。中原市長は「市政は行政、市議会、市民が三位一体となることが必要」とバランスを強調するが、「中原流」の市政運営はこれからが本番だ。中原市長に今後の展望を聞いた。

 市長就任して4か月が過ぎたが、実際に就任してみて想像と違っていたところはあるかの問いに「あっという間に過ぎた。県議時代に想像していたところと違う点はなかった。市職員も積極的に動いてくれる。以前と比べて市民への対応がスピーディーになっている。また、市長室を常に解放していて、アポなしでも市民が言いたいことがあれば、こちらの時間が許す限り、いつでも直接聞いている」。
 6月市議会で、市長給与2割削減を行う特例条例案が否決され、議会対策に苦労しているようだが、については「まず、自分の意見が認められず残念。市予算に余裕がないため、自分の給与の中から、経済的に困っている市民団体に支援しようと考えた。現在市長与党は少数だが、今後も懇切丁寧に説明をしていきたい。市政は行政と市議会、市民が三位一体となることが重要」。
 6月末から始まった「市長キャラバン」については「毎回、会場には多くの方に参加いただき、感謝している。新庁舎建設、吉川美南駅東口整備、新中学校建設の3つについて、市民の率直な意見を聞こうと企画したが、さまざまな意見が出されて、『市民力』の潜在能力の高さを感じた。多くの意見を聞いて、市長の責任で事業を決めていく」。
 市の最重要事業である「新庁舎建設」「吉川美南駅東口整備」「新中学校建設」について、今後はどう進めるのか。市長の考えは「まず、最優先するのは、新庁舎。建設費のコストを見直し、今年12月までに方向性を決める。吉川美南駅東口は市民の心の拠り所となる場所になるような整備を進めたい。自然を残し、県の協力を得て最先端の医療や環境の施設などを誘致したい。子育て世代が安心して暮らせるまちにしたい。中学校は市民から複合施設の要望も出ている。2017年度着工、2020年度開校を目指す」。
 吉川市の課題と今後の展望については「人口もこれまで右肩上がりで来て、7万人になった。現在は新住民の比率が高くなっているが、新旧住民がお互いに意見を述べてもらい、それを融合していくのが課題。今後は、まず、市民の意見を聞くことが最優先で、それから市長が判断し、責任を持って進めることが重要だ」。
 「中原流」の新たな市政運営は支持者も多いが、一方で「吉川美南駅周辺の整備は素案ができて、すでに地元の説明会を昨年開いた。また、一から始めるのは市政の停滞では。機を逸すると事業ができなくなる恐れもある」(55歳男性)との厳しい意見もある。来年、吉川市は市制20周年を迎える。中原市政はこれからが正念場。まずは重要事業のスピードアップが求められそうだ。
  (安部 匡一)
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