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埼玉弁護士会会長に就任した・石河秀夫さん

2015.6.8 (越谷市)
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 4月に埼玉弁護士会(弁護士数757人)の会長に就任した。「日本の民主主義が曲がり角に来ている。憂慮するのは憲法9条、平和主義をないがしろにする現政権の動向。三権分立は民主主義の基本。国民が守られて初めて機能する。弁護士会として意志を表明するつもりだ」と抱負を語る。
 「人の役に立つ仕事をしたい」と弁護士を目指した。東京都板橋区出身、高校2年の夏に親が越谷市平方に住宅を購入したのを機に、それからずっと越谷で暮らす。明大法学部を卒業後、1980年に司法試験合格後、1983年から越谷市内の法律事務所勤務を経て1988年に独立した。独立後、すぐに「豊田商事事件」被害者を救済する埼玉弁護士会の「救済センター」委員長に就任し奔走した。
 「まちづくり」に関心が高く、弁護士仲間とともに「9条の会」を10年前に立ち上げ、平和のあり方を考えるイベントを毎年開催している。おなじく10年前から、中央市民会館前の葛西用水で「灯ろう流し」も毎年8月に開催。終戦と平和を考える市民イベントとして、すっかり定着した。「こうしたイベントも平和だからできるということを多くの市民に知ってほしい」と呼びかける。
 高齢化社会を迎え、財産管理や相続などの相談が増えている。中には「無年金で働くこともできず、家賃が払えない」といった深刻なものも多い。「市民の側に立った、生活に密着した弁護をしていく」がモットー。仕事は民事がほとんどだが、相談は社会を映す鏡にもなっている。
 弁護士を取り巻く環境は著しく変化している。司法制度改革で弁護士は激増。一方で志望者が激減する事態も。「ロースクールの問題など、弁護士養成の課題は多い。健全な弁護士制度を維持することは、健全な民主主義を維持することにつながる。弁護士の地位を再確認する必要がある。新たな改革が必要だ」と訴える。
 「自分たちのまちは自分たちでつくる。まちづくりに多くの方に参加してほしい」とも。歴史ものの本を読むのとゴルフが趣味だが、多忙のためしばらく行けそうもないのが悩みだ。
  (安部 匡一)
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