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写ったぁ

紙芝居サークル代表・宇津木圭一さん

2015.5.11 (三郷市)
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 「子どもたちの笑顔、高齢者たちの生き生きとした表情、みんなが夢中になってくれるのがうれしい」が、元気の源だ。ほのぼのとさせるものを主に上演し、「紙芝居おじさん」として親しまれている。オリジナル作品も約20点あり、今は、三郷の「丹後の渡し」を渡ったとされる、新選組の近藤勇を題材に、新作を作成中。
 東京都港区三田の生まれ。紙芝居との出会いは、戦時中の19歳のとき。空襲で自宅も軍需工場も焼け途方に暮れていたが、戦意高揚に各地で紙芝居を上演する、内閣情報局の外郭団体に入り、疎開する子どもらに見せたことが原点になった。
 戦後は、GHQ接収のホテルで働きながら英会話も習得、芸能事務所で若手の頃の立川談志ら、のちの大物人気芸人らのマネージメントや、焼き鳥販売チェーン経営などさまざまな経験をしたことで、「人と接する仕事を数多く経験し、相手の心をつかむ話術や営業能力を磨いたことが紙芝居に生きている」という。
 2003年に、三郷市内の福祉施設をボランティアで訪問したことがきっかけで、紙芝居の輪が広がった。自ら飛び込みで開拓した児童館、幼稚園、特別養護老人ホームなど、クラブでは現在1カ月に約60か所を訪問。仲間も30人に増えた。
 最近は小学校や外国籍市民向けに、英訳の桃太郎、かぐや姫などにもチャレンジし好評。「紙芝居は、人や地域との絆を深めてくれる。介護士や病院職員にも紙芝居の輪を広げたい」と、市内の施設を意欲的に飛び回る。
(金子 貞雄)
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