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越谷レイクタウンの人口7500人・計画の3分の1に満たない

2014.11.17 (越谷市)
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 越谷市の「越谷レイクタウン特定土地区画整理事業」がこのほど完了し、同区域の住所も「レイクタウン一丁目」〜「レイクタウン九丁目」に15日に変更された。同区域のシンボルである「大相模調節池」も元荒川と中川につながり、管理も都市再生機構(UR)から県に引き継がれた。1996年の都市計画決定以来、進められてきたビッグプロジェクト。面積225・6fに市は計画人口を2万2400人にするニュータウンだが、現在の人口は7509人(3054世帯)と三分の一にも満たない。市は「事業が完了したばかりで、住宅地の販売など、これから本格化する」としている。

 同事業は、洪水防止など治水対策を目的とする河川事業による調節池建設と土地区画整理事業による新市街地整備を一体的に行う一大事業。対象地域は同市東部の大成町と東町の一部。施行者はUR。総事業費は約897億円。調節池は洪水時に元荒川からの水の一部を調節池に一時的に貯め、洪水がおさまり、中川の水位が低くなったら、水を中川に流し、次の洪水に備える。ふだんの水深は1〜1・5bで最大で水深5b(120万立方b=50bプール約800杯分)まで貯めることができる。導水路・排水路整備は県の事業で約300億円かけた。
 事業は順調に進み、2008年3月にはJR武蔵野線「越谷レイクタウン駅」が開業し、4月に「まちびらき」。10月には日本最大規模の商業施設「イオンレイクタウン」が開店し、年間約5000万人が来場する中核施設となった。今やイオンには日本各地から家族連れらが訪れ、「観光地」としての知名度は抜群だ。調節池前には市民活動拠点施設「水辺のまちづくり館」も建設され、市民の憩いの場になっている。
 完成した調節池は県が河川管理者になるが、周辺地域は県から市が「包括占用許可」を受け管理し、公園的な利用を図っていく。周辺には「レイクサイドウォーク」と呼ばれる歩行者専用道路や芝生広場があり、池にはテラスや噴水、桟橋などが整備され、イベントにも活用できる。
 08年の「まちびらき」からマンションや戸建て建設などが本格化し、住民は増えてはいるものの、計画人口にはほど遠い。同市の鈴木功・都市計画課長は「まだ、施行者のURが土地を持っており、宅地販売など、これから本格化する。現在、毎月平均で100人人口が増えており、順調だ。今後も最大の魅力である広大な水辺空間などの良好な景観の保全・創出を図りながら、魅力的なまちづくりを推進していきたい」と話す。
 また、同地区で主に戸建住宅を建設販売する住宅メーカー「ポラス」では、同地区内に250棟の住宅を建設予定。「レイクタウンは大変魅力ある地域。今のところ順調に販売されており、今後もニュータウンとして、注目される地域になる」(ポラス広報)としている。現在、調節池周辺では、各住宅メーカーが戸建住宅の建設を開始しており、様変わりしそうだ。
 市内でも高齢化が進み、既存の住宅地で空き家が増える状況もある。計画人口にはしばらく至らないが、市内のほかの地域とのバランスも大切。人口を順調に増やすためにも慎重な計画が必要だ。
 (安部 匡一)
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