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目標値を設定、ロコモ予防・スポーツ健康づくり

2014.6.2 (草加市)
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 草加市が力を入れているスポーツで健康づくり事業「SKT24」(スポーツ・健康・都市の略、24は24年度から24万市民が24エクササイズで健康づくりの意)が、市民に浸透し始めている。国の運動量指標をもとに市が独自に部局を超えてアイデアを持ち寄り、メニュー豊富な講習会やイベントを企画し取り組んでいるもので、市民の健康を伸ばすとともに市財政を圧迫する民生費の増大を解消するのがねらいだ。メタボリックシンドロームなどの生活習慣病予防だけでなく、将来要介護となる危険性をはらむ、ロコモティブシンドローム(足腰の機能が衰えること)予防に向けて若いうちからのスポーツの習慣化を呼び掛けている。今後、市民に定着していくか注目される。

 1996年度に約82億円だった市の民生費は年々増加し、2011年度には約3倍の255億円にふくれあがった。市財政を圧迫する医療費、介護費の増加を抑えるため、市は、生活習慣病予防や介護予防にスポーツを推進力にしようと「SKT24」を企画した。
 11年度に健康づくり課、スポーツ振興課など10課1館の20から30歳代の若手職員と副部長職2人をリーダーにした16人で、CFT(クロスファンクションチーム、部局横断による特別部会)を発足。コンセプトは、「運動に関心のない人に興味を持たせたい。運動をふだんしていない人を引っ張り出したい」だった。
 厚生労働省の「健康づくりのための身体活動指針」を活用し、ふだんの生活活動と意識的な運動を数値化し、1週間の達成目標値を設定。記録表を壁などにはって毎日記入することで、市民のやる気を促すことが特徴だ。市は、高齢者向け健康体操、スポーツ吹矢、ウオーキング、水泳、親子向けトランポリンなど、「SKT24」の冠を付けて、さまざまな事業を展開中。また、近年注目される、要介護になる危険性が高いとされる、ロコモティブシンドロームの予防には、食生活と運動の両輪で防止しようと、食生活改善の提案も行っている。
 昨年度は、20代から50代の職員13人がモデルとなって24週間、週に24Exの実践を行い、その結果を公表。24週平均で24Ex達成により、体重4・5`減少(推進リーダー50歳の場合)などの効果が現れたという。
 市は今年度、2年間の結果を踏まえ、新たに健康増進計画を策定する。スポーツ振興課の山中崇之課長は「今後は、運動、食育、健康管理の3本の柱とかみ合うような事業を各課と連携して、メタボリックシンドロームやロコモティブシンドロームの予防に力を入れたい」という。
 しかし、運動が習慣化し定着できるかは、各個人の自発的要素も高いため、高齢者にとっては、エクササイズの数値計算が面倒という声もあり、今後の課題となりそうだ。

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