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仲間づくり、介護予防にも・人気の「シルバー元気塾」

2014.3.17 (三郷市)
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 三郷市が60歳以上の高齢者を対象に健康づくりや仲間づくりを推進する、筋力トレーニングをメーンとした「シルバー元気塾」が好評だ。近年は介護予防の視点からも注目され、高齢者施設などでも取り入れられている。17年目を迎える新年度の4月からは、市は担当課の名称を「シルバー元気塾推進課」から「シルバー元気塾いきいき課」に変更し、会場の増設や年間を通じた出席率の安定化などの課題にも取り組んでいく。

 シルバー元気塾は、市立北公民館の高齢者向け講座参加者の「健康に対し不安を感じている」という多く方々の悩みを聞いて、平成10年(1998)年7月に、北公民館で行われたことがきっかけ。東京学芸大学や専門学校などで講師を務める宮畑豊さんに依頼し、高齢者向けの筋力トレーニングプログラムが考案された。
 宮畑さん考案のプログラムは、腹式呼吸で血液の循環をよくした後、体のゆがみをとりバランスを整える「操体法」と、高齢者が衰えがちな下半身の強化や肩こり、腰痛に効果のあるスクワット(しゃがみ立ち)、カーフレイズ(かかとあげ)、 などの約30種類の筋力トレーニングで構成。
 当初、1会場59人でスタートし、年々会場を増設して、2004年度から現在の年間を通した毎月2回、全20回のコースとなった。現在は、文化会館や総合体育館など9か所で通常コースは19コースが設けられ、登録者は1,800人を超え、キャンセル待ちが出るほどの人気ぶりだ。各会場では、指導者養成講座等で学び、認定資格を取得した講師10人、講師補助者17人がサポーターとして、約2時間のプログラムを指導する。2007年度からは、介護予防を目的とした「ゆうゆうコース」も65歳以上を対象に高齢者施設4か所で始まった。
 通常コースの文化会館会場に通う、牧登喜子さん(72)は「足首の捻挫を機会に8年前から参加し、今は心身ともに軽やか」といい、安部順雄さん(75)は「8年前から始め、体脂肪も安定し体力も維持、風邪もひきにくくなった」と喜ぶ。

 人気のシルバー元気塾だが、新たな課題も見えてきた。文化会館など希望者が集中する一部地区では会場の増設は、これ以上は厳しいのが現状。また、参加者の出席率も季節によって変動するのが悩みでもある。通常コースの平均出席率は70.9%だが、夏場はエアコンがない会場では5割程度に落ち込むこともあるという。
 シルバー元気塾推進課・石井輝信課長は「できる範囲で無理なく、頑張りすぎないことを基本としたプログラム。元気塾参加者は、参加していない人よりも医療費も低くなるなど、効果は実証されている。会場の増設は、これ以上は難しいので、町会等にサポーターを派遣する形で市域全体に増やしていきたい。新年度からは2町会で新規に実施の予定。出席率が低いところは、快適に運動ができるように環境整備などにも努めたい」という。
 市の高齢化率(65歳以上)は年々増加し、昨年4月現在で22・03%。今後も増加すると推計されている。市にとって、元気な高齢者を増やすことで、増加傾向の医療費や介護費を抑えられる効果を期待する。
(金子 貞雄)
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