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写ったぁ

画業50年記念展を催す・鈴木喜美子さん

2014.3.10 (草加市)
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 「画家として50年やってこられたのは、さまざまな人の応援や支えがあったから。これを一区切りに新たな出発点にしたい」と感謝する。18日から23日まで、草加駅西口のギャラリー昴で1「画業50年記念展」を開く。
 高校を卒業した1961年、幼いころから好きだった絵に打ち込みたくて、反対する両親を説得、新制作協会の福島誠氏のもとに通い、技術面だけでなく画家としての姿勢、精神をたたき込まれた。武蔵野美大でも学び、プロの洋画家として1本立ちした。
 ライフワークとなる公害の原点、足尾銅山の風景に出会ったのが35歳のとき。写生旅行で偶然訪れ、両親を相次いで亡くした寂寥感と公害で荒れ果てた自然がリンクし衝撃が走った。「足尾の今を描き残したい」と、一心不乱に筆を握り続けてきた。スケッチに行く途上に交通事故で右足複雑骨折、今も後遺症に悩まされる苦難を乗り越え、足尾を描いた個展「足尾|風土円環」はニューヨーク国連本部や栃木県、草加などで、人々に感動を与えてきた。
 「足尾は、描くたびに色が明るくなって、自然の持つ再生する力強さ、素晴らしさを感じる。私自身のエネルギーにもなっている」と感じている。
 生まれ育った地元草加のために、市美術協会の設立に携わり、ペン画集「私のまち草加今昔」出版や最近では観光用絵はがき「草加スポット5」の鉛筆画の提供なども行った。制作意欲はまだまだ、衰えない。(金子 貞雄)

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