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「女性の起業」支援始まる・商店会の空き店舗を活用

2013.12.2 (草加市)
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 「女性のパワーで経済活性化を」というウーマノミクス(ウーマン+エコノミクス・ゴールドマンサックス証券のキャシー・松井氏が提唱)で、さまざまな取り組みがすすんでいる。草加市は、「埼玉版ウーマノミクスプロジェクト」の一環で県の助成事業「女性起業家ステップアップ支援事業」をすすめている。今月9日に、市内の商店会の空き店舗を活用しチャレンジショップがプレオープンする。4人の女性がお互いに経営ノウハウなどを勉強する、インキュベーション(起業支援)ショップで、商店会が協力、草加商工会議所や県が後援し、女性の起業を育成・支援することで、商店会の活性化などにもつなげようという試みだ。

 昨年度から設置された埼玉県ウーマノミクス課では「特に子育て世代の30歳代女性の就業率が低いため、この世代を現在の61・1%から63・8%に上げたい。女性の起業支援事業もこの一環で実施している。2004年度以降で、創業・ベンチャー・支援埼玉(公益財団法人埼玉産業振興公社)が支援し創業した人のうち、女性は、累計348人を数える」という。草加商工会議所の調べでは、昨年、市内で創業し会議所会員になった女性経営者は6人で飲食業、ウエブ制作、ダンススタジオなどだった。
 草加市は今年度、県商業・サービス支援課より、「埼玉版ウーマノミクスプロジェクト」の一環として「女性起業家ステップアップ支援事業」に手を挙げ、熊谷、東松山、蕨の3市とともに助成事業に決まった。
 この事業は、商店会の空き店舗を活用し、女性の起業を育成・支援に特化した、インキュベーションショップの開設に必要な改装費を県と市が2分の1ずつ補助するもので、商店会が協力し、草加商工会議所や公益財団法人埼玉県産業振興公社の「創業・ベンチャー支援埼玉」が経営指導などで支援する。今回、市が市内商店会に打診したところ、草加駅東口の「一番通り商店会」(長谷部健一理事長)が協力、以前洋品店だった空き店舗のオーナーが提供し改装、開店準備がすすんでいる。今月9日にチャレンジショップ「OHANA」(ハワイ語で仲間の意味)として、市立歴史民俗資料館前にプレオープン、来年1月上旬から本格オープンする。
 市産業振興課では、7月に「女性起業ステップアップセミナー」を開催、20歳代から70歳代26人が受講した。チャレンジショップ立ち上げに改めて9月に募集したところ40、50歳代の4人から応募があった。うち3人は、子育て真っ最中の子育て世代だ。それぞれ、職種は「手作りアクセサリー類販売」、「フットマッサージ」、「子供向け絵画教室」、「フェイシャルエステ」といった内容での出店を希望。
 この店舗は、4人で共同経営する「シェアショップ」となるもので、面積は約40平方b、共同スペースを除くと一人当たりの店舗面積は約7平方b分となる。テナント料、水道・光熱費、商店会費などは4人で折半する。安いテナント料で、商店会と交流しながら、経営ノウハウを学んでいくことができるのが特徴。1年更新で最大3年間。
 出店者の一人、高田幸江さん(46)(越谷市・主婦)は「以前から、ご近所の交流など憩いのとして喫茶店を自宅で開き、知人の手作りアクセサリーなどを販売したいと夢をもっていた。起業についてわからないことばかりだったので、この機会にしっかり学び、いずれは起業したい」という。商店会会員として各種イベントにも参加し、女性の視点で盛り上げる予定だ。
 市産業振興課・多田智雄課長は「起業してみたいが、躊躇する人も多いはず。実態を把握しながら、起業への実践・体験の場として、失敗や成功例を検証したい。また市内商店会の活性化や空き店舗活用のケースとしたい」という。

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