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全日本男子弓道選手権大会で初出場初優勝・瀧上 三郎さん

2013.10.28 (吉川市)
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 9月に三重県伊勢市で開かれた「全日本男子弓道選手権」に埼玉県代表として、初出場し見事優勝。天皇盃を手にした。「ほかの選手の気迫に圧倒されましたが、自分自身は落ち着いていた。何も考えずに無欲で戦った勝利。自分の弓が引けた」と冷静に振り返る。
 県大会で準優勝し、県代表の3人に選ばれた。全国大会では的への的中数のほか、弓を引く姿勢などが審査され、得点化して競う。決勝では10本中8本を的中。最終の射詰(いづめ=順番に一射ずつ矢を放ち、的中させ続けた者が勝ち)で唯一6つ的中させ優勝を決めた。
 「全国大会出場者の集中力、技術、気迫を見させていただいた。彼らに一歩でも近づきたい」と謙虚。秩父市出身。弓道は県立秩父農工高で弓道部に入部して始めた。持ち前の集中力で高校2年のときに国体に出場し、少年男子で団体優勝に貢献した。印刷会社勤務を経て、32歳で独立し、吉川市内に布や衣類に印刷するシルクスクリーンの会社を立ち上げ、経営者に。「地元の弓道場が欲しい」と吉川市内の愛好者らで、26年前に「一心館弓道場」を設立した。当時、高校教諭で弓道の先生でもあった、故・鈴木守さんの土地を使って、仲間8人で建てた手作り弓道場。吉川市弓道連盟も設立し、現在は会長。弓道教士7段の腕前で後進の指導にあたる。
 「弓道の魅力は競技中に無になれること。優勝に満足せず修正するところは真正面かた取り組み、克服して満足できる弓を求めていきたい」。毎日夜2時間の練習は欠かさず、生活の一部になっている。穏やかな表情だが弓への真剣な取り組みは後輩たちからの信頼が厚い。
  (安部 匡一)

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