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写ったぁ

高校レスリング3冠・武田 幸司さん

2013.10.14 (草加市)
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 全国高校選抜レスリング大会優勝(3月新潟・新潟市体育館)、全国高校生グレコローマン選手権優勝(8月大阪・金岡運動公園体育館)、インターハイ優勝(8月長崎・島原アリーナ)=いずれも84`級=と、まさに今年の高校レスリング界においての“かお”だ。身長170a、体重81`と84`級の中では小柄だが、相手の腕をとり後方に投げる「そり投げ」や、相手の胴をクラッチして回す「ローリング」などを武器に三冠を果たした。
 レスリングを始めたのは小学1年生。越谷市民まつりで「格闘探偵団バトラーズ」の子ども向けプロレス体験が楽しく、以後レスリング一筋に歩んできた。小学5年生までは同団団員指導の「情念クラブ」に通い、その後埼玉栄高校の栄魂倶楽部ジュニアレスリングスクールに入会。草加市立川柳中時代は全国中学生大会二連覇を成し遂げた。
 だが、輝かしい記録も、これまで順風満帆だったわけではない。高校1年生のとき肘を脱臼骨折し、低迷期が続いた。「部活も学校も辞めようかと思った」と当時を振り返る。友人や周囲の励ましもあり、「もう一度やってみよう」と奮起し今年、その努力が開花した。
 強さの秘密はと聞くと、「教えられたものを言われた通りにやるのはいやで、自分で考えること」だという。相手と組む位置、足のかけ方、その後の展開など、基本技をオリジナル化し自分のものにする、レスリングに対して常に真摯な姿が強さの秘密なのだ。
 「低迷期に辞めていたら社会のくずになっていたと思う」と真顔で言うが、今後は大学に進学、末は自衛官か警察官を目指している。大学では「技術とテクニックを学んでいきたい」と、ますますの進化を遂げそうだ。7年後の東京オリンピックを視野に、草加から世界に羽ばたいてほしい。
 (新井 真由美)
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