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愛沢正志さん・草加市被災者つながりの会代表世話人

2013.9.10 (草加市)
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 東日本大震災で草加市に避難している人たち同士の「親睦・交流やふるさとの情報交換の場があれば」と、市の支援を受けて今年5月に、被災者の会「つながりの会」(事務局・草加市消費労政課)を発足した。
 福島第一原発からわずか3`、海から約1`の双葉町大字郡山で約600坪の施設園芸などを営む農家だった。収穫作業中に被災し「家が波打ったようにいつまでも揺れて、津波が来るとの知らせに作業着のまま急いで逃げたが、避難場所は満員で入れない状態だった」。さらには原発事故の追い打ちで奥さんや孫を連れ、「一昼夜、飲まず食わずの状態で、安全な避難場所へと転々とした」という。帰宅困難区域となり、川口市在住の娘夫婦を頼り避難。東京電力への憤りや、「もう帰れないかもしれない」との不安も抱えながらも草加に落ち着いた。
 設立総会では、19人が参加した。「話し相手もなく孤独を感じている人も多いはず。そんな人たちのさみしさを埋める、ひとときの安らぎの場になれば。もっと若い世代にも参加してほしい」と願う。今後、毎月1回開催の東北支援物産即売会の参加や親睦バス旅行、越谷市の被災者の会「一歩会」等との連携なども行っていく。
 気晴らしに川口市内の農家の好意で借りた畑で自家用の野菜作りも始め、さらに「被災の記録を書き残したい」とパソコンも習い始めた。(金子 貞雄)

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