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写ったぁ

松田 和子さん・「ひかりの森」理事長

2013.8.26 (越谷市)
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 視覚障害者への理解を深めてもらおうと、30日に初めてのイベント「ひかりの森・学びと遊びフェア」を越谷市中央市民会館で開くことになった。「ひかりの森」は人生の途中で病気やけがで失明や弱視になってしまった中途視覚障害者を支援するためのNPO法人。「視力を失った人のために、身近な支援団体があることをアピールしたい」と呼びかける。
 福岡県甘木市の出身。生まれながらの網膜色素変性症(網膜の細胞が退化していき失明する難病)。以前は視力が1・5あり、24歳で結婚後、2人の娘を出産・子育てと普通の暮らしを続けていた。しかし、50歳のときに市内の陥没した道路に転落し視力を失った。
 あまりのショックに自殺も考えたが、近所の朗読ボランティアをしている女性と出会い、絵本や小説の朗読を聞いているうちに「本の言葉の力で元気になった」。国立障害者リハビリセンター(所沢市)に通い、歩行訓練などを受け、外出できるようになった。「(自分は歩けるようになったが)精神的なショックも含めて、もっと困っている人がたくさんいるはず。当事者でなければ分からないことがたくさんある。少しでも支援したい」と「ひかりの森」の母体になる支援団体「ロービジョン友の会アリス」を2001年に発足させた。 「ひかりの森」は2005年に「デイケア」事業からスタート。現在、市内外から37人が利用登録し、訓練を受けている。
 「たくさんの方に支援してもらい、ひかりの森にたどりつきました。まだ道半ばですが、中途視覚障害者のための『光の道しるべ』になりたい」と常に前向き。心の「目」で多くの人と交わる。
 (安部 匡一)
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