6 東武よみうりウェブ版 とーよみnet

写ったぁ

仮設橋を建設へ・吉川橋の架け替え問題

2013.5.6 (越谷市、吉川市)
記事の写真
 越谷市東町と吉川市平沼を結ぶ中川にかかる吉川橋が建設後80年が経ち、老朽化しているため新吉川橋の架け替えが急務になっている。同橋と接続する都市計画道路「越谷吉川線」の吉川市側の用地買収が遅れているため、架け替えのめどが立たない状況だ。同橋の建設は現在の位置で架け替えることから仮設橋の建設が困難となり、工事期間は橋が利用できなくなるという。このため周辺住民からは「レイクタウンができて、交通量が大幅に増えている。慢性的な渋滞なのに何も対策はしないのか」との声がある。現状を探ってみた。

 吉川橋は1933年(昭和8年)に開通した、吉川市の玄関でもある歴史ある橋。1959年10月に新しい吉川橋の建設が都市計画決定され、その後、変更をしながら、幅員23〜43bの4車線の都市計画道路と合わせて新吉川橋建設が07年2月に都市計画決定、同年に事業がスタートした。事業主体は埼玉県。橋と道路が完成すれば越谷市瓦曽根の県道足立越谷戦からレイクタウン脇を通過して、中川を渡り、吉川交番までが結ばれる。
 埼玉県越谷県土整備事務所道路施設担当によると、越谷吉川線(吉川工区=越谷市東町〜吉川市平沼)の617bのうち、用地買収が済んでいるのが越谷市側が99%、吉川市側が62%となっていて、商店や民家が多数ある吉川市側の交渉に時間がかかっている。
 問題の新吉川橋建設中の仮設橋について、県越谷県土整備事務所の黒澤学道路施設担当課長は「当初は(仮設橋への)接続道路をつくるのが困難なことを理由に、造らない計画だったが、住民からの要望も多く、吉川市側の用地の協力もあり、今の吉川橋から下流の場所に造ることにした。早ければ今年秋にも仮設橋を着工したい」という。
 県の計画によると、仮設橋は幅員9bで2車線に歩道も付き、路線バスも通れるようにするという。来年春に完成し、来年秋ごろに現在の吉川橋を撤去し、新吉川橋を着工し2020年度の完成と全面開通を目指す。
 仮設橋設置要求に動いた越谷市の大相模地区東町実行委員会(石塚實実行委員長)の事務局長の平林照雅さん(64)は「吉川橋がなくなると車の通行ができなくなり、住民の生活も大変不便になる。通勤・通学の重要な橋なので、仮設橋の建設はとてもうれしい。住民や議員たちで県に要望してきた結果なので本当に良かった」と喜んでいる。
 同仮設橋の建設は越谷と吉川の市議会をはじめ、県議会でも再三取り上げられ、住民パワーで県を動かした。ただ、県によると仮設橋への接続道路は予定になかった道路のため「急カーブの道になる」(越谷県土整備事務所)とし、今後は安全確保が課題になりそうだ。
 (安部 匡一)
>戻る