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「いちご農園団地」に意欲を燃やす・木村 友和さん

2013.4.16 (越谷市)
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 「イチゴ栽培を始めて8年目。ようやく軌道にのってきたので、これからは越谷ブランドのイチゴが栽培できるよう研究開発に取り組みたい」と穏やかに話す。今年は越谷市が市内増林地区に「いちご観光農園」の集団化をスタートさせる。計画の5fのうち1fの整備が今年度進められる予定で市もイチゴ栽培に力を入れる。
 大手百貨店の社員として30年間勤めたが、長年の夢であった農業をしたいと退職し50歳で就農した。「ほかであまりやっていないものに取り組みたい」とサラリーマン時代からイチゴに目を付け、休日を使って、県内のイチゴ農家を訪れ勉強した。実家の農地を借りて2棟のハウスを建て、手探りで始めたのが8年前。
 市内初のイチゴ観光農園「いちご工房・木村屋」をオープンした。当時としては珍しい、高設栽培(地面ではなく、大型のプランターを吊り上げて栽培)のバリアフリー構造にしたのが受けて、大ヒット。年間約8000人が訪れる人気施設になった。「とちおとめ」「あき姫」「紅ほっぺ」の3種類に、2年前から、埼玉県が開発した「彩のかおり」の栽培に取り組む。
 「彩のかおり」はデリケートで収穫量が少なく、全国で栽培しているのは木村さんと越谷市農業技術センターのみ。「まぼろしのイチゴ」とも呼ばれ、芳醇な甘さが特徴だ。「温度管理が難しいのと、収穫量が少ないため、栽培する農家がいなくなったのでは。味は絶品なので、うちでも一番人気。民間で栽培しているところがないので、多く栽培できるように研究を続けたい」
 4年前に県内のイチゴ高設栽培農家でつくる「埼玉県養液いちご研究会」の会長に就任。63農家の「イチゴ研究」のまとめ役に。今年4月からは越谷市農業団体連合会観光農園部会の会長にも就任。県内初の「いちご農園団地」の実現にむけて、市と一緒に取り組む。「農園の集団化する場所はレイクタウンからも近く、週末など集客が期待される。東武沿線にはない貴重な施設になるので、ぜひ成功させたい」と次を見据える。
 (安部 匡一)
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