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写ったぁ

谷口眞知子さん・「地域で共に生きるナノ」代表

2013.3.25 (三郷市)
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 事故などで脳に損傷を受け記憶や行動に様々な障害が起きる「高次脳機能障害」。一般的な認知度がまだ低い。よさこいなどのダンスをメーンとしたPRイベント「ナノ祭り〜おーい春〜」を4月14日に三郷市文化会館で開く。  17年前、現在40歳になる長男が就職直後、水難事故で低酸素脳症と診断され、記憶や行動機能に障害が残った。「リハビリできる病院や行政の支援制度がないのか、相談できる場所がどこにも当時はなかった。知的障害や認知症のように公的支援や制度も受けられなかった」と振り返る。2001年6月、同じ悩みを持つ家族らと「地域で共に生きるナノ」を発足。ナノは10億分の1の単位で「小さな力でも結集すれば大きな力になる」との思いを込めた」。相談できる場づくり、行政や医療関係者らに理解を深めてもらおうと願い奔走、各方面に働きかけてきた。その願いは、現在、県委託の「ピアカウンセリング事業」(東部地区保健所での地域相談会や電話相談)などに結実した。  「障害者や家族の心と体の健康づくりに」と始めたのがよさこいソーラン。長年プロのダンサー、指導者として培った経験を活かし、指導していた八潮市の知的障害や発達障害など6団体で2003年に「チーム・ナノ」を結成。現在のメンバー10歳から76歳の約80人で「原宿元気祭スーパーよさこい」はじめ、各地のイベントに年間20回以上参加。「障害への理解を深める絶大な『広告塔』であり応援団になっている」と微笑む。ナノ祭りでは、参加団体のために自身が作詞や振付をしたオリジナルのダンスが披露される。「障害者も健常者も、誰もが社会との絆を感じながら安心して生活できる地域にしたい」が夢。その実現に向け、まだまだ意欲は衰えない。GT(金子 貞雄)
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