写ったぁ

川澄 吉夫さん・中川を市民が集う場に再生

2012.9.24 (八潮市)
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 1997年3月に開園した約1万6500平方bの「中川やしおフラワーパーク」の実現に尽力したのを皮切りに、花桃をキーワードに「八潮を首都圏の桃源郷にしたい」と周辺整備やイベント開催などに精力的に動いている。中川親水まつり実行委員長、一般社団法人八潮市観光協会理事、建設会社会長なども務める。
 現在フラワーパークのある中川沿い一帯は、かつてゴミや廃棄家電製品などの不法投棄場所だった。その光景に嘆き、解決策と観光資源づくりとして、所属する国際的な社会奉仕団体・八潮ロータリークラブの発案として、この場所を「ピンクの花桃が楽しめる観光名所に生まれ変わらせたい」と国土交通省や八潮市にかけあい、市商工会のバックアップなどを受けて花桃の苗木150本の植樹やトイレ設置の実現に向けて奔走した。
 「八潮は有名な歴史的名所などが何もない分、自由に発想し創造できる良さがある。河川敷は、グラウンドなどでしか活用されていないケースが多かった。越谷市の畑にあった花桃にヒントを得て、全国的にも珍しい花桃をメーンに、中川の自然を生かした親水イベントも展開できる観光名所のアイデアが浮かんだ」と振り返る。現在、同パークは、市民憩いの場所に生まれ変わり3月の花桃と菜の花のコラボレーション、秋は彼岸花やコスモスなどが咲き、市民ボランティアの協力も得て維持管理されている。
 体育協会傘下のボート連盟を中心に行政や市民団体が一体となって、実行委員会組織による各種イベントも展開。クルーザー体験やカヌーレースなど親水イベントをメーンにした、市の一大イベントに育ってきた。つくばエクスプレスが開業してからは、都内や近県からの客も増えた。花桃は、市によって八潮駅周辺街路にも植樹され、今後は一般市民にも自宅での植樹を推奨していく。観光協会が市から運営委託されたフラワーパークマリーナも今年オープン。ここを中心に中川沿いのまちから舟などで気軽に訪れる「川の駅構想」も進む。子どもたちが水辺に親しみ、ウオータースポーツや自然体験ができる「水辺の楽校」の整備も始まる。
 花火大会開催やホタルの自然発生地づくりなど、まだやりたいことは一杯ある。「フラワーパーク一帯を車いすや高齢者の人、誰でもが自然散策や花壇づくり、ウオータースポーツなどが楽しめるユニバーサルデザインされた場所にしたい。草の匂いや川風が感じられる自然豊かな憩いの場所にしたい」と夢はふくらむ。葛飾区金町出身。昭和20年代、シジミ取りなど楽しんだ風景が原点。時間ができると、ぶらりと旅に出かけるのが何よりの楽しみにしている。

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