写ったぁ

久川 雅大さん・NPO法人セイラビリティ越谷代表理事

2012.9.3 (越谷市)
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 「越谷をウオータースポーツのメッカにしたい。幼児から高齢者、障害者まで市民すべてが、越谷レイクタウンの調節池で遊べるまち、水環境を生かしたまちづくりを市民の手でしたい」と熱く語る「越谷のヨットおじさん」だ。大手電機メーカーに勤めていた会社員時代から、ボランティア活動に目覚め、2005年から市役所前の葛西用水でアクセスディンギー(小型ヨット)の講習会を自費で開催し、水辺のスポーツの普及に努めてきた。
 レイクタウンのまちびらきの前から、シンボルの調節池を市民憩いの場にしようと、単独で河川管理者の県や市、開発者のUR(都市再生機構)に出向き、仕事の合間を縫って、交渉を続けた結果、アクセスディンギーが利用できるようになった。同池での釣りを禁止にするなど、幼い子でも安全にヨットを楽しめる「レイクタウンルール」づくりに尽力した。その根気と粘りは県庁や市役所の職員も「そんなに越谷に愛情があるのなら」と脱帽している。
 群馬県前橋市生まれ。中学校を卒業後、自動車修理工場やデザイン会社、印刷会社など職を転々とするが42歳で電機メーカーのデザイン(広告)営業担当になり、数々の電気製品のCMや広告を手がける。30年前に越谷に転居し、同じマンションに住む人から誘われて当時、小学生だった息子と一緒にボーイスカウトに入った。それまで「仕事一辺倒だった」のが、「世界が変わった」。
 休日はボーイスカウトのボランティアに熱中し、県内の青少年を連れて全国大会に引率するまでになった。「ボーイスカウト活動を通して、地域とのつながりが広がり、現在の活動への原点になっている。子どもたちの笑顔が元気の源です」と分析する。2010年4月に「セイラビリティ越谷」を立ち上げ、ウオータースポーツの拠点づくりに力を注いでいる。
 アクセスディンギーは体重移動しないで、艇内にある操作盤のかじ棒を左右に動かすだけで操縦できるのが特徴。「小さな子どもから障害のある方まで楽しめるのが売りです。来年7月には調節池で初のボートレースを企画しています。多くの市民に参加してもらえるよう準備を進めます」と早くも次をにらんでいる。年齢を感じさせないバイタリティあふれる「親父」だ。
  (安部 匡一)

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