写ったぁ

宮川 進さん・越谷市郷土研究会会長

2012.8.13 (越谷市)
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「歴史は人間が面白い。古墳巡りをしていても、その時代の人間がどのような生活をしていたのかを想像することが古代ロマンなのです」と目を輝かせる。今年7月に越谷市で初めて「日光街道サミット」が開かれ、同イベントのスタートを切る講演会の講師を務めた。「賑わいは、こころのこもったソフトウエアがつくる」をテーマに、日光街道の歴史を250人の来場者を前に解説し講評を得た。
 滋賀県近江八幡市生まれ。11歳の小学6年生の遠足で行った古墳に魅せられ、中学、高校時代は家の近くの畦道に落ちていた古墳時代の土器を拾い集めた。高校3年生のときには近くで縄文時代の石器を拾い、新聞で取り上げられるなどした思い出も。大学卒業後に銀行員に。全国を転勤で転々とするが、「都内への通勤が便利なので」と40歳で越谷市内に土地を購入し家を建て、それから越谷市民として生活している。
 越谷市郷土研究会は1965年に発足した歴史ある市民団体。現在会員数は350人。古墳巡りが趣味だったため、市広報で同研究会の会員募集の記事を見て1984年に入会した。入会して3年後には、同研究会の主催する「史跡めぐり」での案内を始めた。1997年には、県内と近隣の古墳70か所を自分の足で歩いて調べたガイド本「さいたま古墳めぐり」(さきたま出版会、B6版175n)を出版した。
 「古墳というのは今から1700年から1300年ほど前の人たちの『タイムカプセル』。当時の生活がしのばれる食器、装身具、楽器や政治の動きがうかがわれる武具、祭具、権力の象徴としての王冠や太刀などが副葬品として埋められています。古代のロマンにひたろうという私たちに、その手がかりを与えてくれる」と古墳の魅力を語る。
 60歳で定年退職後、歴史探訪の日々。現在調べているのは、江戸時代の書物や資料に「越谷」の地名がどれだけ出ているか、で国会図書館などに通い200の書物を「発見」した。また、小学生を対象に新たに「越谷の宿場ウオーキング」を企画するなど、アイデアは尽きない。2006年に会長に就任し、年間のイベント参加者数は1000人を超えるまでになった。
 「日本中の古墳を歩くのが夢」と、元気いっぱい。日ごろの「歩き探訪」のおかげで、病気知らず。飽くなき探訪はまだまだ続きそうだ。
   (安部 匡一)
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