写ったぁ

「ハープアンサンブル」を立ち上げ・田中 淳子さん

2012.4.10 (越谷市)
記事の写真
 プロのハープ奏者として29年活躍している。越谷に自身の教え子たち12人でハープアンサンブル「プチ・ポミエ」(仏語で小さなリンゴの木の意味)を昨年立ち上げ、今年3月25日に市内で初コンサートを開催した。
 長野県諏訪市生まれ。ハープとの出会いは中学生のとき。音楽雑誌でハープの写真を見て、心ひかれた。幼稚園から地元でピアノを習っていたが、ハープ教室がなく、高校に進学してから、月に2回、東京まで片道4時間かけてレッスンに通った。師事したのはウィーン出身で戦後まもなく来日し、日本のハープ界の礎を築いたヨセフ・モルナール氏(83)=日本ハープ協会会長=。
 ハープは47本の弦からなり、音域はピアノとほぼ同じ。弦はピアノの白鍵と同じ並びで、♯(シャープ)と♭(フラット)は7本のペダルを踏んで音を出す。「1本の弦に対してペダルが3つ対応するので、曲によっては足がすごく忙しいのです。一見優雅な演奏スタイルでドレスで隠れていますが、水面下で足をばたばたさせる白鳥のようです」と笑う。
 国立音大卒業後、プロに。モルナール氏の紹介で都内のホテルのダイニングでの生演奏から活動が始まり、テレビ局からも声がかかり、「夜のヒットスタジオ」や「演歌の花道」などの歌番組でレギュラーとして演奏した。五木ひろしのバックバンドのメンバーにもなり、全国を公演した思い出も。
 1986年に会社員・健次さん(57)と結婚。89年に都内から越谷に引っ越し、長男(23)の出産を機に演奏活動から離れた。しかし、長男の通う小学校からイベントでの演奏に声がかかり、地元でボランティアでの演奏をするようになった。
 現在、「アンサンブル・リラ」(フルート・チェロ・ハープのトリオ)と「十字屋ハープカルテット」(4台グランドハープ)のメンバーとして、またソロでのコンサート活動をしている。若い演奏家たちへの育成にも力を入れ、県立越谷南高校、春日部東高校の吹奏楽部でハープを指導している。また、今夏に発売予定のCD「木管楽器で奏でるジブリの世界」にも賛助出演し、レコーディングの真っ最中だ。
 「ハープの魅力はやはり音色。癒やされる音です。プチ・ポミエのコンサートには予想を超えるたくさんの来場者に来ていただき感謝しています。地元にもっとハープのファンを増やしたいですね」と明るい笑顔が広がった。
  (安部 匡一)
>戻る