写ったぁ

湖面に白い樹・荒谷 仁さん

2009.2.23 (越谷市)
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 「白い樹の思い出」 荒谷仁さん(越谷市)

 例年のことながら、各地の紅葉が終わった。若いころから、あちこちの峰を歩いてきたが、全山紅葉と化す美しい情景が心を打つ。
 先日、思い入れの深い日光白根山へ出かけた。湯元スキー場をまっすぐ登り、重なる山並みを越えてアプローチの長い距離をあえぎつつ、白根山へ。
 頂上眼下に広がる原生林に囲まれた五色沼は、いつ行ってもひっそりとした静寂そのものの美しい沼である。風のないとき、沼の奥に生える白い幹のダケカンバが水面に美しく映るさまは、あたかも水中から水の精が浮かび上がるかのような神秘的で幻想的な情景である。
 私はその美しさに魅せられ、5度通いカメラに収めた。第38回美術展に「白い樹」と題して初入選したのが、この作品だった。今をさかのぼること19年前の話である。
 (1960年10月、日光白根山・五色沼で撮影)

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