Backnumber: 2006年 2007年
とーよみの目

全国ブランドへ官民一体・こしがや鴨ネギ鍋

2007.10.22(越谷市)
とーよみの目写真
ブランド化に向け頑張る中島高明さん
 越谷発の地域ブランドを作ろうと「こしがや鴨ネギ鍋」を越谷名物にしようと越谷市商工会青年部が主体となって今年度から特産品等開発推進プロジェクト委員会(中島高明委員長)が発足。今月23日には飲食店向けの講演会を開催し、「こしがや鴨ネギ鍋」を提供してくれる「認定店」を募るほか、同店を配した「鴨ネギマップ」の作成。そして12月には商標登録も予定されている。
 国の「小規模事業者新事業全国展開支援事業」に認定され、今年度800万円の補助を受けたほか、越谷市と同商工会からそれぞれ50万円の補助を受けるなど行政の支援も本格化し、官民一体となった動きとなった。「名物なし」の越谷市にとって、ようやく動き出した「越谷ブランド」。越谷市環境経済部も「越谷を売り出す、またとないチャンス。なんとか成功させたい」と懸命だ。こうした動きは一過性のものになりがちだが、どこまで継続して活動できるかが課題になっている。
 プロジェクト委員会では今回、市内の飲食店で「こしがや鴨ネギ鍋」を食べることができるように、市内のそば商組合など業界団体に向けて、説明会と試食会を実施。当初は市内30店舗で食べられるようにすることが目標。こうした店を「認定店」(仮称)とし、店にオリジナルステッカーなどをはり、市民にアピールする。「マップ」も作成し、市民に配り、スタンプラリーなどを実施して多くの市民に味わってもらい、周知を図る。
 11月には越谷ネギの収穫祭があるほか、市内全小中学校の学校給食で「鴨ネギ鍋」の提供。下旬にはフジテレビのイベント「大人パーク」に出場し、PRすることも決まっている。会場では鴨ネギマップも配布し、県内外から越谷に来てもらえるようアピールする。そして12月には産業フェスタで、5000人分の鴨ネギ鍋を作り、提供する。
 中島委員長(40)は「来月から来年2月ぐらいまで、鴨ネギフェアと題して、市内の飲食店で食べることができる店を増やしていきたい。12月には商標登録して、来年4月以降には『こしがや鴨ネギセット』を開発し、百貨店で高級品のギフトとして販売したい。そして、キャラクターのガーヤちゃんのキャラクターグッズも企画し、販売し、越谷名物として全国に情報発信したい」と意気込む。
 越谷市の遠藤武夫環境経済部長は「市としても新たな越谷ブランドの誕生は後押ししていく。30代から40代の若い世代が頑張っているので期待感がある。今後は専門家の意見を聞くなどして、ブランド確立にむけ、支援を続ける」と市側もバックアップ体制だ。  市内に住む会社員(41)は「昨年、産業フェスタで初めて鴨ネギ鍋を食べて、おいしかった。キャラクターもかわいいし、子供受けしそう。越谷には名物がないので、頑張ってほしい」とエールを送る。  しかし、一方「こしがや鴨ネギ鍋」を知っている市民はまだ、少数だ。これからが周知の本番。「お祭り騒ぎ」で終わらないように、地に足のついた取り組みが大切。継続的に活動をしてもらい、調理や宣伝などのプロの意見も取り入れて、初の越谷ブランドが全国に定着できるように期待したい。   
(安部 匡一)
 
こしがや鴨ネギ鍋
市内にある宮内庁埼玉鴨場にちなんだ鴨肉と特産の越谷ネギを組み合わせた越谷オリジナルの鍋を作ろうという試み。05年11月に開かれた「産業フェスタ」で初めて披露された。「越谷には何も名物がない」と憂いた越谷市商工会青年部が考え、作ったところ大鍋で5000人分があっという間に売れて好評だった。これを機に「越谷産」鍋をブランド化しようと本格的に活動が始まった。  越谷ネギは年間出荷量1600d(04年度実績)を誇る特産品。太めのホワイトスターという品種は都内の高級料亭だけに出される「逸品」だ。ネギを安定供給しようと、市内にある農業生産法人・楽農三恵園に生産を委託。市内増森にある同園の畑500平方bにホワイトスター5000本を栽培して、プロジェクト委員会や公募の市民らが協力して生産を後押ししている。  ブランド化する「こしがや鴨ネギ鍋」は鴨肉は国産、越谷ネギは焼いたものと煮込み用の二つを使い、スープはしょうゆベース。これを基本に、お好みで豆腐やそば、うどんなどを入れるのは自由。
 越谷市商工会特産品等開発推進プロジェクト委員会では、開発講演会「鴨ネギでまちおこし」を23日午後3時から5時まで、越谷産業会館で開く。講師はブランド総合研究所代表取締役の田中章雄氏とJTB地域ブランド戦略推進チームの柏木千春氏。  こしがや鴨ネギ鍋のまちおこしについて、今後の活動のツボを話す。入場無料で先着100人定員。  
<問い合わせ>プロジェクト委員会TEL966・6111。
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