Backnumber: 2006年 2007年
とーよみの目

違反減は年間約1割、駅前など改善・放置車取り締まり1年

2007.10.8(越谷市)
とーよみの目写真
放置車両を取り締まる駐車監視員(越谷市内で)
  監視員が車の写真を撮り、まさにステッカーを貼ろうとした時、駅前の店から飛び出してきた女性客が「すいません」と叫んで車に乗り込む。
先月26日の蒲生駅西口でのこと。ステッカーを貼る前だったため、危ういところで取締りを免れた。
 昨年6月1日から監視員制度を導入して放置駐車の取り締まりが強化された。
 新しい法規の下では時間制限なしで車にステッカーが貼られる。
 「私たちの姿を見ると、すぐに運転者が出てくるので長時間駐車は減りました」と監視員。
 一方では「ほんの数分間止めていただけなのに」という不満の声もあるとのこと。
 「大きな店舗は駐車場を持っていますが、駅前などの小さな店舗は駐車設備がないので、買い物に来た人などは、ほんのちょっとだから、という気持ちになるのではないでしょうか」との監視員の観測。    また、道路沿いのお店や事務所の人が駐車したままにしている場合が多いと嘆く。
 「店から私たちを見かけるとすぐに出てきて一時的に車を動かすが、去ると、また、元の位置に止めている。この点はいたちごっこです」と言う。
 数分の駐車でステッカーを貼られた車の運転者は「あの店の車はいつも止まっているのに」という非難めいた声をあげるとのこと。
 監視員の目が離れると、放置を繰り返すなど論外である。違反者に不公平感を与えていては「ほんのちょっと」という気持ちを助長するだけである。
 越谷市では2人1組の民間の監視員が、駅前、幹線道路など対象となるゾーン4箇所を毎日8時間巡回している。
 取り締まりの件数は大幅に増え、同市では監視員制度導入前1年間3.326件から導入後1年間6.771件と2倍余になった。
 違反金の支払いについては運転者が出頭することが原則だが、出頭しない場合は車の所有者が支払うことになっている。また、繰り返し違反した車両については車検拒否を始め、車両の使用制限が課せられる。  この結果「幹線道路や駅前の車の流れはよくなった、という声が多い」と越谷警察署小池武男交通課長。
 取り締まり件数も前年度7ヶ月(6〜12月)と比較すると今年度7ヶ月(1〜7月)は500件以上減っているとのこと。  9月現在、監視員も「昨年6月の開始時に比べると、随分減ってきました」と言う。
 「取り締まりを行なうことによって、放置駐車を自ら戒める運転者が増えたのではないか」と小池課長。
 取り締まりの実施が波紋を広げることによって道路の流れを良くしていると言える。
 しかし、取り締まり件数は減ったといっても、7月現在では1年間の総数から見れば約1割。約9割の違反が存在することになる。  効果は出てきたが、違反は後を絶たない。
 車は便利であるが、使い方にはマナーが必要だ。
 「ほんのちょっとだから」という気持ちが事故の原因にもなり、渋滞の原因にもなる。車には「ほんのちょっと」は禁物である。
(加藤 誠一)
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