Backnumber: 2006年 2007年
とーよみの目

放置自転車リサイクル・シルバー人材C月40台販売

2007.8.14(草加市)
とーよみの目写真
自転車をリサイクルするシルバー人材センターの会員たち
  草加市では放置自転車対策の一環として、埼玉県自転車軽自動車商協同組合草加支部、社団法人草加市シルバー人材センターの協力で、移送撤去後に引き取り手のない自転車を再活用、放置防止PRを目的とした「リサイクル自転車」として販売する事業を展開している。廃棄処分費を浮かせる狙いも市としてはあるようだ。
 同センターでは、高齢者のいきがいづくりに自主事業として実施。現在、機械いじりが好きな会員7人が同市手代町の社会福祉活動センター脇の工房で月曜日〜金曜日の8時30分〜16時30分に再生、販売。1991年以来、今年の2月で販売数は累計1万台を突破した。年間約500台、月平均40台ほどが売れる。
 シルバー人材センターの溝渕晴生事務局長は「家族で2台、3台購入する人などリピーターも多いが、会員への分配金は十分ではなく、月50台が目標」という。自転車は一人1台方式で全部一度分解して、錆落としやブレーキ調整、塗装、鍵はすべて新品に交換を原則に再生。大人用普通車7000円、子供用6000円、ギア付8000円で販売。
 リーダーの鈴木雅夫さん(68)=谷塚町在住=は、「試乗してもらい、お客の納得いくまで調整して直しています。真心こめた手作りの良さが売り」と高齢者の生きがい作りになっている。

 市内4駅周辺の放置禁止区域から移送撤去される、放置自転車は年間1万〜1万2000台あるが、引き取りに来る返還率は4割前後で推移している。一定期間の保管後に廃棄処分される自転車は、毎年度約6000〜7000台。処分費も毎年、数百万円かかり、昨年度は約169万7000円を歳出している。
リサイクルは1991年度からシルバー人材センターに無償譲渡し委託したことが始まり。昨年度からは市の「自転車の放置の防止に関する条例」を改正、同組合加盟の業者に限り売却できることになり現在、11業者が1台500円を市に支払う方式で再生販売。昨年度は874台(組合分387台、シルバー分487台)が再生された。近隣では東京都中野区や千葉県松戸市、県内では、鶴ヶ島、坂戸、狭山市などが実施中。
 草加市市民安全課の神岡友光課長は「放置自転車の返還率とリサイクル率の向上で処分費を抑制できればとスタートした。今後、この数値を上げて、処分費用をまかない、放置減少にも歯止めがかかれば」と期待する。
 放置自転車は、古いものは通知しても引取りに来ない場合が多く、これも処分費増加に拍車をかける。昨年は処分(廃棄)台数が4271台と大幅に減少。返還率とリサイクル率が放置対策の両輪となるか注目される。
(金子 貞雄)
>戻る