(越谷市)
調整池の管理運営は・手を上げる市民団体 越谷レイクタウン
来年春にまちびらきする越谷レイクタウンのシンボルである大相模調整池を市民の憩いの場にしようと、市民有志による組織「レイクタウンふるさとプロジェクト」(代表・久川雅大さん)が先月末に発足。事業主の都市再生機構にまちづくりのアイデアを提案している。主に池の周囲を公園的な利用ができるようにし、小型ボートやヨットが係留できるマリーナを設けるなどのアイデアを出している。課題は同池周辺の公園ゾーンをどこが管理するかだが、同プロジェクトでは「将来は法人化して、全体の管理をしたい」と意欲を見せている。  同プロジェクトの母体となったのは、都市再生機構の呼びかけで集まった市民でつくる「水と緑の懇談会」。04年12月に発足し、「水辺を生かしたモデル的なまちづくり」を実現しようと、意見交換を続けてきた。05年9月には調整池の基本計画案の確認や各ゾーンの水際の整備案を聞き、「自然的活用ゾーン」「公園的活用ゾーン」「センター側公園ゾーン」への利用方法について多くの提案がされた。今年3月に解散し、「今後も引き続きまちづくりの提案をしたい」という有志約10人が集まり、同プロジェクトが発足した。  

水がまだ入っていないレイクタウンの調整池
 
  調整池周辺について、同プロジェクト代表の久川さんは「北側の部分を水辺のプレーパークにし、池の周囲には5・7`のレイクサイドウオークを設けて、電動車イスのレンタルもして幼児から高齢者、障害者までが楽しめる『ユニバーサルタウン』にしたい」という。池の周囲には全面的に芝生を植えることにし、車は進入禁止。駅から近い「センター側」には久川さんらが普及活動に努めている小型ヨットの「アクセスディンギー」やボートが係留できる場を設けたり、ステージを設置する計画だ。
 久川さんは「アイデアを出していく以上、今後の管理・運営も市民団体に任せてもらえたら。雇用も生まれるし、細かな管理は行政だけでなく、市民の目線が重要。調整池が越谷の観光名所になるよう全国各地から訪れてもらえるような場所にしたい」と話している。
 同調整池に水が入るのは2011年度を予定している。それまでしばらくは雨水がたまる程度の水たまりになる予定だ。しかし、水辺利用はその前にもできそうだ。
 別の課題もある。いまだに河川の一部である同池の管理者が決まっていない。現在、地元越谷市と埼玉県で管理区分について協議が続けられている。越谷市都市計画課の平林次男副課長は「本来は河川だが、池周辺は公園的に利用がされるため、県と細かい協議を続けている。結果はまちびらきぎりぎりまでかかりそう」という。さらに来年オープンする大型商業施設への進入道路が限られており、開店後には道路が交通マヒする恐れもでてきている。早急な道路の改修(東埼玉道路側道部分の拡幅など)が待たれる。
 まちびらきまで、もうすぐ。住宅の販売も始まり、新たなまちの誕生だ。シンボルの池をどのように有効に活用できるかは、今後のアイデアにかかっている。官民一体となり越谷の「名所」となることを期待したい。
   
(安部 匡一)