(草加市)
「ルール・ロード作戦」で返上へ・草加駅西口氷川町地内に 自転車事故県内ワースト1
 自転車の事故が全国的に急増し、草加警察署管内では死傷者数が2005年、06年と不名誉な2年連続県下ワースト1を記録した。死亡者は06年3人、昨年は4人。事故は草加市に集中しているとあって、歯止めをかけようと市では草加警察署や交通安全団体と協力し、その対策に躍起だ。
昨年草加市内の人身事故の約4割が自転車事故で占め、発生地点は交差点(66%)、時間帯は朝夕の通勤通学時(6〜9時・15時〜18時で43・5%)、死傷者は高齢者が大半を占める。最近の傾向として、自転車運転者のルール・マナーの欠如が事故につながるケースが多いことから、草加市役所市民安全課では道路交通法遵守の徹底化を主眼にした「自転車安全運転推進ロード」事業を来月から実施する。

  自転啓発ステッカーをはる市職員
 

 市内数か所の候補から、第1弾として交通量や通勤通学の自転車利用者が多い草加駅西口の氷川町地内の市道(草加バイパス〜草加駅付近約700b)をモデルロードに設定。交差点などに赤文字の「止まれ」シールを張り、法令遵守を啓発しながら、検証実験をしていく。7日に午前7時〜9時、午後5時〜7時に街頭啓発、翌日には法令遵守率の調査をする。以後定期的に実施。草加署は悪質な運転者はこれまで同様、検挙する方針で臨む。順次、来年度以降も自転車通行量や事故多発地点などを参考に同推進ロードを各地区に設定していく方針。

 市民安全課では「左側通行、一時停止、夜間のライト点灯など自転車が守るべき法律がある。守っていれば事故にならず済んだケースは多い。法遵守をPRし意識付けすることで、事故は減るはず」という。高齢者への啓発手段として、高年者福祉センターふれあいの里などでの運転技術診断、運動能力テストなども随時実施中。また、運転ルールや技術向上指導する「交通公園」構想もある。
 草加署では昨年1年間で、4万1000枚の自転車レッドカード(警告書)を街頭指導などで自転車運転者に手渡した。悪質な酒酔い運転2件、2人乗り2件も検挙した。草加署交通課は「大半の事故は交差点で発生しているので、一時不停止、信号無視などの違反に対し地道に啓発を重ねるしかない。高齢者対策として、福祉施設には来ない高齢者や独居老人向けに民生委員の協力を仰ぎながらPRしたい」という。
 警察庁の自転車対策検討懇談会が昨年まとめた「自転車安全利用の促進に関する提言」には、自転車専用道の整備なども盛り込まれ、歩行者との分離が理想とされているが、財政厳しい自治体には整備費捻出は大きな負担でもある。それぞれのルール、マナー遵守、歩行者にやさしい運転が今、求められている。   
(金子 貞雄)