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NPOがオンラインで育児支援・双方向で手遊びや体操

2020.6. 1(吉川市)
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 吉川市は、乳幼児を持つ親をオンラインでサポートする取り組みを5月13日から始めた。委託されたNPO法人「よしかわ子育てネットワーク」(中島眞由美代表理事)が市内2か所の子育て試練センターで実施している「オンラインふぁみりんぐ」と名付けたサービス。インターネットのオンライン会議システムの「Zoom(ズーム)」を使い、パソコン画面を通じて双方向で、絵本の読み聞かせや手遊び、ダンス、会話などを楽しめる。「子どもたちの表情が明るくなり、スタッフの顔がわかり楽しい」と母親らから好評だ。緊急事態解除後も続けるという。

 オンラインの子育て支援サービスは、子育て支援センターの休館で、母親らから「毎日、自粛生活で疲れた」といった電話相談が数多く寄せられた同ネットワークの中島代表理事(52)がスタッフと話し合って企画した。

 オンライン会議システムの利用を同市子育て支援課に提案し、同市の委託で「美南子育て支援センター」と「中央子育て支援センター」でスタートさせた。

 パソコン(カメラとマイクの付いているもの、タブレット端末やスマホでもよい)と、インターネット環境があれば利用できる。

希望者は「オンラインふぁみりんぐエントリーフォーム」に入力し、申し込めば、簡単な設定の後、参加できる。現在23世帯が参加しているが、同時に100人が参加でき、まだ十分余裕がある。参加できるのは同市の在住在勤の人。

 5月21日、「美南子育て支援センター」を訪ねると、ノート型パソコンの前に指導員が座り、画面には15人の子どもたちの顔が並んでいた。指導員が「おはようございます」とあいさつすると、子どもたちから一斉に「おはようございます」の元気な声が返り、オンラインサービスが始まった。

 まずは「手遊び」。画面からは子どもたちの笑い声が絶えない。「アンパンマンたいそう」では、複数の指導員が音楽に合わせて歌を歌いながら体操を実演。画面の子どもたちも一緒に歌って体操をしながら大はしゃぎ。

 ユニークなのは「ランチタイム」。この時間帯は子どもたちと指導員たちのおしゃべりタイム。約30分の間に母親が昼食の準備をする。母親の一人、松村芳江さん(37)は「一方通行でないのがいい。毎日子どもたちは楽しみにしている」と言い、育児休業中の公務員、佐藤恵美梨さん(32)は「スタッフの顔が見えるのがいい達相談や講座もやってほしい」と話す。

 また、荒木江里子さん(37)は「楽器のセッションをやってほしい」と要望し、船戸舞さん(38)は「オンラインを始めて子どもたちが明るくなった」と喜ぶ。

 同ネットワークは、オンライン講座「親子でなりきり動物体操」(動物の動きをマネしながら体を動かすもの)や、「魚もランチに取り入れよう」(魚を使った料理を説明する)の2講座も5月25日から始めた。中島代表理事は「自粛というピンチをチャンスに変えるきっかけにしたい。オンラインは新しい子育て支援のツールに活用できる」と確かな手応えを感じている。

<問い合わせ>美南子育て支援センターTEL983・5267。
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