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食文化継承を宣言・「なまずサミット」開催

2017.2.27(吉川市)
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 「なまずの里」をPRしている吉川市は18日、初の「全国なまずサミット」を同市市民交流センター「おあしす」で開催し、全国のなまず関係者らをはじめ、約2000人が参加した。なまずにゆかりのある全国の自治体や観光団体などによる“なまずシンポジウム”や、吉川産のなまずや他の食材を使った新メニューのコンテストなどが行われた。

 初のサミットは、江戸時代からなまず料理文化の伝統のある吉川市が呼びかけ、茨城県行方市、群馬県板倉町、岐阜県羽島市、広島県神石高原町、福岡県大川市、佐賀県の嬉野温泉観光協会が参加した。

 シンポジウムでは、吉川市の中原恵人市長が「新しく転入してきた市民の多くはなまずを食べたことがなく、認知度が低いことが課題。さらに産業として成り立たせるためには需要の掘り起こしが不可欠」と指摘し、行方市の鈴木周也市長は「霞ヶ浦で養殖しているなまずを使った『なまずバーガー』が好評。地元の商工会が中心となって動いており、なまずを使った新商品のハムもこれから売り出す」と述べた。

 また、神石高原町からは広島県立油木高校の速見修史教諭と生徒たちが登場し、廃校になった小学校のプールや耕作放棄地の水田を「なまずの養殖池」に利用した「なまずプロジェクト」を紹介した。同町では、全国唯一の高校生が育てたなまずを使って、かまぼこやちくわ、唐揚げに調理し、町内の産直センターで販売しているほか、広島市の「マツダスタジアム」でのプロ野球・広島戦で、なまずの蒲焼きを販売しているという。

 シンポジウムの最後の「全国なまずサミット宣言2017」で、中原市長が「本日、全国から集まった、なまずの文化を継承する参加者は相互に連携を深めていく」と宣言した。

 屋外では、なまずを使った各地のグルメ屋台も出店した。キッチンカーで行われた、東京都内の中華料理店の有名シェフが開発した新メニュー「吉川市産ナマズの四川旨辛炒め」の試食会には、長蛇の列ができていた。

 「よしかわご当地グルメコンテスト」では、吉川産なまずを使った新メニュー6点の中から、投票で市内の中華料理店料理長が考案した「吉川産なまずと吉川葱入り春捲き」が選ばれた。松伏町の主婦、立川美紀さん(31)は「初めてなまずを食べた。新メニューは揚げたなまずをピリ辛に仕上げていて、とてもおいしい」と話した。また、●●の●●、一鷹杏奈さん(28)は「コンテストの6品全部食べた。春捲きが魚の臭みがなく、食べやすくておいしかった」と喜んでいた。吉川市は今後、“ご当地グルメ”として商品化する予定という。
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