トップニュース

「モトGP」世界王者目指す・「タレントC」参戦の菅原さん

2016.1.25(吉川市)
ニュース写真
 目指せ、オートバイの世界チャンピオン――。吉川市川藤の無職、菅原陸さん(15)が “二輪のF1”といわれているオートバイ・ロードレースの世界選手権(MotoGP)の登竜門の「アジア・タレントカップ」に出場する。昨年10月にマレーシアで開かれた選考会で、日本からは菅原さんを含め3人のライダーが選ばれた。来月から、タイ、カタール、マレーシアなど世界各地のレースに参加するが、「日本初の?otoGPの世界チャンピオンを狙う」と意欲を燃やしている。

 菅原さんは8歳の時、父親の剛さんの勧めで、ポケバイ(ポケットバイク=ミュニチュアサイズのオートバイ)に乗り始めた。剛さんは元二輪ロードレーサー。当初は怖くて、泣いてばかりいたが、近所の同級生が乗っているのを知り、「競走したくなって、バイクに乗り始めた」という。父親の指導で10歳でダートトラックレース(未舗装のコースでのレース)を始めた。

 バランス感覚に優れ、2011年の「もてぎダートトラック選手権」(栃木県茂木町)では2回優勝し、シリーズチャンピオンに輝いた。15年には「ロードレース」(舗装コースでのレース)にデビュー。「筑波ロードレース選手権GP3」で初戦1位になり、自信をつける一方、世界トップレベルのライダーを育成する「鈴鹿サーキットレーシングスクール」で腕を磨いた。

 アジア・オセアニア地域のヤングライダー育成のための「タレントカップ」選考会は、セパン・サーキット(マレーシア)で開かれ、11か国73人のライダーがサーキットを走行した結果、13人が合格した。「選考会では、得意のブレーキングも決まって、いつもの走りができた」と菅原さん。身長166a、体重55`と小柄だが、バランスには自信がある。  双子の弟、陵さん(15)=県立三郷工業技術高校機械科1年=もレースに参戦していたが、高校を中退してトップを目指す兄、陸さんのために、将来はメカニックとして、サポートに回りたいという。

   年間約600万円の経費はすべて自己負担のため、剛さんは昨年、勤務先を辞めて支援に専念している。剛さんは「鈴鹿8時間耐久レースやMotoGPに参戦できるよう親として応援していく」と話している。母親の看護師、有香さん(38)も「レースに出られることへの感謝を忘れないで頑張ってほしい」とエールを送っている。2月9、10日にセパンサーキットで「テスト走行」した後、3月11日のタイで開幕戦に参加する。
>戻る