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「地域に子どもの居場所を」・寺子屋で小学生が勉強

2015.9.15(吉川市)
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 “地域に子どもの居場所を作る”をテーマに8月16日から27日までの11日間、吉川市高富の蕎高神社内にある高富集会場で、4回目の「地域寺子屋事業」が開催され、のべ720人が参加した。高富町会や子ども会、老人クラブなどで結成した実行委員会(委員長・杉浦元之高富町会長)が主催。同市社会教育委員会から同市教委に提案があり、同町会が賛同し実地した。
 寺子屋では午前中を勉強にあて、午後には「吉川かるた」「映画鑑賞」「落語」「折り紙」などのほか、一日を使って「縁日」「うどん作り」など、勉強と遊びを楽しむ。
 8月19日は吉川市役所商工課の消費生活相談員たちを交え、すごろく形式の買い物ゲームを行った。
 市の相談員は「親のクレジットカードを勝手に子ども同士の間で使い回してオンラインゲームの課金をしたり、ギフトカードを使った詐欺も横行している。こういったケースの場合、相談されても債務の取り消しは、ほとんど出来ない。そのため、お金の重さを感じてもらうのが狙い」だと語る。
 買い物ゲームは“必要なものと欲しいものの区別を明確にする”のが狙い。お弁当のおかずを買う事を目的とし、肉や卵の「おかず」、ミニトマトやキュウリなどの「野菜」、ケーキやあめなどの「おやつ」の決められた3種類の中から1000円の予算内で購入するものを計画する。「おかず」「野菜」から必ず1品は買わなければならない。すごろく形式で順番に駒を進め、止まったマスに書かれた商品を買うか買わないかを自分で選んで、進めていく。最終的に、計画通りに買い物が出来ているかを判断する内容だ。中には、おやつだけを購入してしまい、おかずや野菜を買えなかった子もいた。
 初めて買い物ゲームに参加した、吉川美南小学校(蔦森邦雄校長・児童682人)6年生の萩原伽江さん(12)は「学校では教えてくれないお金の話やお金の秘密がクイズ形式になっていて分かりやすく教えてもらえた。お小遣い帳を使って、計画的にお金を使おうと思う」と話し、ボランティアとして参加している吉川美南高校(内田靖校長・生徒732人)3年生で、今年2回目の参加となる加賀谷亜由美さん(17)は「昨年に比べ、子どもたちの数が多くなっているのに驚いた。子どもの面倒を見るのは大変だが、低学年の子どもたちも真面目に真剣に考え、取り組んでくれている」と話す。
 寺子屋を開催する杉浦会長は「色々なイベントを通じて何かを学び取り、勉強し、最終的に、この寺子屋が子どもたちの帰る場所になって欲しい。」と話した。
 同町がモデルケースとなっている寺子屋事業は年々開催場所が増え、今年は同市内で同集会場を含む、5か所で開催された。

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