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シンクロ演技に児童が歓声・荒井美帆さん、三輪野江小で

2015.8.18(吉川市)
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 吉川市立三輪野江小学校(荒井一美校長、児童222名)で7月30日、シンクロナイズドスイミング(以下シンクロ)世界選手権代表「マーメイドジャパン」の元メンバーである荒井美帆さん(26)を招いた水泳教室が行われた。
 全児童を対象にした夏休み水泳指導の一環で「本物を見せたい」という荒井校長の気持ちに、同校長の娘である荒井選手が答えたもの。当日の水泳教室は、9時30分から10時10分までと、11時から11時40分までの2回に分けて行われた。
 その中で荒井選手は5月に行われた「第91回日本選手権水泳競技大会」(主催・日本水泳連盟、主管・東京都水泳協会、後援・日刊スポーツ新聞社、上月財団)のテクニカルルーティン・ソロと同じ演技を、浅めのプールでも行えるようにプログラムを変更して披露。その後で小学生たちと触れ合いながら、シンクロの技やクロール、平泳ぎの泳ぎ方を教えた。
 教えたシンクロの技は、上向き水平姿勢から片足を垂直に真っ直ぐ伸ばすバレーレック、水中に潜り、水面で両足を前後に開脚した状態(スプリット)から片足で弧を描き、反対の足と合わせて上向き水平姿勢になるウォークアウト、水面での3回連続前回り、水中で浮いたままの状態からジャンプするボディブースの4種。いずれも浅めのプールで出来る内容を考慮して選んだ。「きれい」「すごーい」と歓声を上げながらも、児童らは「中でどうなっているか知りたい」と、荒井選手がお手本の技を披露するたびに目を凝らし、その技術を盗もうと一生懸命だった。
 荒井選手がシンクロの選手を目指したのは小学校3年生の時。偶然見ていた動物番組で、野生のイルカと泳いでいたシンクロ選手の小谷実可子さん(49)(現スポーツキャスター)に憧れ、自分もイルカと泳いでみたいと思ったのがきっかけ。小学5年生の時には何人ものオリンピックの代表選手を輩出している東京シンクロクラブに移籍し、その実力を高めていった。
 2位という好成績を収めた同大会を最後に、引退したものの「競技ではなく、エキシビションとしてのシンクロが楽しい。今は、シンクロのメイクアップアーティストになるべく、シンクロのコーチをしながらメイクの専門学校に通っている。皆が喜んでくれる事がすごくうれしい」と笑みを浮かべた。
 荒井校長は「シンクロの指導はコーチに全て任せた。昔から何でも一所懸命何でもやる子だったので、そのフォローは出来る限りしたつもりだ。代表になるまでは、水着と頭の飾り(ハット)は親が作るので、それだけは大変だった」と荒井選手を育てて来た経緯を振り返った。その上で「子どもたちがシンクロを通じて水に親しめる事が大事。本物を見た子どもたちの心に、感動させ、やる気を出し、夢を持たせる。そんな何かが残せれば」と話し荒井選手と顔を見合わせて微笑んだ。

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