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吉川市長に中原恵人氏・新庁舎建設を再考

2015.3.2(吉川市)
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 任期満了に伴う吉川市長選挙は2月22日、投開票され、新人で元県議の中原恵人氏(44)(無所属)が、現職で5選を目指す戸張胤茂氏(67)(無所属=自民、公明推薦)を破り、初当選を果たした。投票率は48・98%(前回39・46%)と前回を大きく上回り、有権者は政党推薦を受けず、若さとしがらみのなさをアピールする中原氏に吉川市政の改革を託した。

 当選を決めた22日午後11時過ぎ、同市保の中原氏の選挙事務所に現れた中原氏は集まった約100人の支持者を前に「まず、応援していただいた皆さんに、おめでとうと伝えたい。皆さんの熱い思いを集め、未来を見据えた市政を運営していく」と喜びを爆発させた。「万歳」はせず、ガッツポーズで支持者と喜びを分かち合っていた。
 中原氏は若い有権者らに施策を訴えようと、ツイッターやブログなどソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を駆使し、地元の幅広い世代のボランティアを集めて選挙戦を展開した。選挙期間中は自転車で市内全域を走破し、若さをアピール。選挙中盤は雨や雪の悪天候もあったが、体力で乗り切った。
 中原氏は、市役所新庁舎建設の見直しやJR吉川美南駅東口のビジョンある開発、新中学校の早期建設、市長報酬の20%削減による基金設立などを公約に掲げた。大きな争点となった吉川美南駅東口周辺開発については「人口を外から入れようとするのではなく、内側から生み出す施策が必要。そのために、自然豊かな環境に医療、教育機関、産業などを充実させた開発をすべきだ」と訴える。
 移転新設が予定されている新庁舎建設については「50億円の建設費は高すぎるため、内容を再考する。市民生活に直接関係する新中学校の建設を優先する」と主張する。行政手法についても、自らが若いリーダーとして、市民の意見を聞きながら施策を実行するという市民参加型の推進をアピールする。中原氏は「来年は市制施行20周年。一つの節目を迎え次の未来に向かって、市民の皆さんと『オール吉川』の体制で、市民と一体となったまちづくりを目指す」と抱負を語った。
 戸張氏は地元選出の国会議員やベテラン県議、市議らの支援を受け、4期16年の実績と、子ども医療費無料化の対象年齢を中学生まで拡大したこと、全小中学校の校舎の耐震化の実現、新たな保育所開設で待機児童をなくす子育て支援策など「住みよさ日本一」を目指すまちづくりを訴えたが、届かなかった。
 当日有権者数は5万3721人(男2万6967、女2万6754)。


 中原 恵人氏@(なかはら・しげと) 元県議。教育事業を行うNPO法人「Future School 燦」理事長。筑波大第一学群政治学科卒。2011年に県議初当選。趣味はスポーツ、バイク、旅など。家族は妻、長男、二男、長女の4人家族。吉川市保462の1。千葉県出身。
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