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音のない世界で元気にプレー・吉川ウイングスの綿引君

2013.8.19(吉川市)
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 耳が不自由でも元気にプレー。今大会には大会史上初の、ろう学校(県立特別支援学校大宮ろう学園小学部6年生)に通う、綿引海斗君(11)が吉川ウイングスの一塁手として出場し活躍した。
 1回戦、金杉ミリオンズ(松伏)戦では、6番打者として、一回裏にサインプレーによるバントエンドランを決め、得点につなげた。2回戦では翼少年野球(草加)に惜しくも敗れたが、2試合にフル出場し攻撃と守備に活躍した。
 綿引君は生まれたときから耳がほとんど聞こえず、現在は両耳に補聴器をつけて、会話で唇の動きから発話の内容を読み取る「読唇術」を身につけコミュニケーションしている。4人きょうだいの末っ子の長男。4年生まで吉川市内の小学校に通っていたが、授業が難しくなったため、5年生からろう学校に通っている。吉川からさいたま市の学校まで毎日一人で電車で約1時間かけて通う日々。
 幼いころから野球が好きだった綿引君は小学校に入学後すぐにウイングスに入部した。監督やコーチの指導が聞こえないため、不自由はあるがゼスチャーを混ぜた指導で守備や打撃を学んだ。「野球はとても楽しい。耳が聞こえなことはそんなにハンデではない。中学校に入ったら、ろう学校の野球部に入部する。将来はプロ野球選手になるのが夢」と目を輝かせる。母親の和美さん(39)は「(海斗くんが)2歳のときに、耳が聞こえないことに気づきました。ショックでしたが、日常生活にほとんど支障もなく、野球もほかの子と一緒に指導していただいているので、このまま元気に野球を続けていってほしい」と笑顔で話していた。
 音のない世界でプレーする綿引君だが、勉強に野球に常に前向きな姿勢は周りの選手たちにも手本となっている。

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