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読売新聞社賞を受賞・大久保さんが洋画で

2013.6.17(吉川市)
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 吉川市栄町の大久保明さん(56)は洋画の部の「幸福を捜す」で読売新聞社賞を受賞した。60号のキャンバスにアクリル絵の具で描いた作品。県展には昨年から出品し初の受賞。「まさか、賞をいただけるとは思いませんでした。とてもうれしい。これを励みに、さらに作品作りに取り組みたい」と喜びを語る。
 受賞作品は、近所にある住宅をモチーフに、階段が複雑に設置され、空に続くという、創造の世界を描いたユニークなもの。「社会に存在する複雑な思いを表現した。都市開発で人間は幸せにはなれないという自分の気持ちを絵にした。空などの空間を表現するのに苦労した」と大久保さん。一見「トリックアート」のような絵で大久保さんも「いわゆる、だまし絵ですね」と笑う。
 東京三鷹市生まれ。幼いころから絵が好きで、高校2年生から本格的に油絵を勉強。美術専門学校(3年制)の絵画学科で基礎から学び、現在まで、アクリルや油絵など洋画作品に取り組む。仕事は製薬会社勤務を経て、現在は清掃会社に勤め、都内の病院を清掃する毎日。
 仕事に忙しいが、年間10枚の作品を自宅で仕上げる。2001年から「近代日本美術協会展」に出品を始め、08年には入賞を果たしている。越谷市や東京・銀座などで個展を開くなど発表もしている。現在、近代美術協会委員も務める。
 大久保さんは「最近は、創造したイメージの絵画の制作が多いですが、人物や風景を描くのも好き。今後は壁画にも挑戦したい。絵は自分の表現したいものが描けるのが魅力。これからも異空間を表現したい」と笑顔で語っている。
 吉川に住んで18年。「市内には絵画教室がないので、可能なら自分で開きたい。今後は旅行が好きなので、海外に行って、絵のモチーフになるものを探したい」と大久保さんの夢は広がる。

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