トップニュース

吉川市役所、きよみ野に移転・2016年度に完成予定

2012.12.18(吉川市)
ニュース写真
 老朽化していた吉川市役所が市内きよみ野1丁目の、市民交流センター・おあしす隣接地に移転新設することになった。同市役所(当時は吉川町役場)は1968年(昭和43年)に建設されたが、JR武蔵野線の開通や吉川団地の整備や土地区画整理事業の進展などで大幅に人口が増加し、行政需要が拡大したため、事務室が4か所に分散し、不便なのと、昨年3月の東日本大震災で本庁舎が被災し耐震性に不安を抱えていたため、災害時の司令塔としての役割を担うために移転新設を決めた。新庁舎建設目標は2016年度のオープンを目指す。

 同市の新庁舎建設計画は以前からあった。1990年に庁舎建設基金条例を制定し、基金の積み立てを開始し、市民団体の代表者などで構成する「庁舎等整備検討委員会」が1993年3月にまとめた報告書を基に、1996年にはきよみ野地内に庁舎建設用地を購入した。当時の購入金額は1万5000平方bで約20億500万円。用地購入まで順調に進んだが、その後の景気低迷で庁舎建設には至っていなかった。
 そこで、昨年3月の東日本大震災が発生。本庁舎内の窓ガラス5枚が割れ落ち、25枚がひび割れた。築40年以上を経過し、現在の耐震基準を満たしておらず、老朽化も著しく、エレベーターがないなどのバリアフリー化も困難なため、庁舎建設を本格化させようと、今年2月に市民団体の代表者などで組織する「吉川市庁舎建設等検討委員会」を設置した。
 同検討委員会で、現庁舎の問題点の整理、建設への基本的な方向性について、調査・検討を進めたところ、今年8月3日に「スピード感を持って、きよみ野のあおあしすに隣接する敷地に本庁舎を建設することが、最も効果的な方向性である」との報告があった。
 市では、この報告を受け、速やかに「庁舎建設等推進本部」を設置し、庁舎の現状と課題、庁舎に必要な機能などの検証を行い、新庁舎の基本となる考え方を示した「吉川市新庁舎建設基本構想」を11月に策定した。
 同市財政課によると、新庁舎の基本理念は「安全で快適なまちづくりの拠点として、市民と共に歩む開かれた庁舎」。規模は延べ床面積約8200平方b程度を予定し、建設費は概算で35億1300万円を想定している。来年度に設計し早期の着工、2016年度の完成オープンを目指す。
 新庁舎建設予定地は「おあしす」に隣接した立地の分かりやすさと、集会施設や展示施設などがあることから、市民の利便性の向上が図られる。吉川駅や吉川美南駅からのバス路線が充実し本数も多いことから、「足回り」も良くなるという。
 同市財政課では「庁舎は、災害対策の司令塔としての役割を発揮するためにも、大地震などによる機能を停止しない強い庁舎が必要。これまでの課題を解決するためにも庁舎整備は急務。市民の暮らしを守る安全・安心を確保した庁舎にしていく」としている。

>戻る