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心身の衰え(フレイル)を点検・改善の鍵は早期発見

2020.10.26(八潮市)
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 加齢に伴い、筋力の低下や社会とのつながりがなくなるなどの衰え全般を称して「フレイル」という。一般にはまだ、なじみの薄い言葉だが、健康状態と要介護状態の「中間」段階として、注目されている。八潮市はこのほど、「フレイル」の兆候を早期発見し、生活習慣の改善で進行を遅らせようという「フレイルチェック測定会」を県内で初めて実施した。測定会は同市が新たに認定した「フレイルサポーター」によって運営されたが、「健康寿命の延伸につなげ、健康意識の高揚になれば」と同市の関係者らはフレイルチェックの効果に期待をかける。

 「フレイル」は一般社団法人「日本老年医学会」が提唱した概念で、英語の「Frailty」(虚弱)からきている。

 「東京大学高齢者社会総合研究機構(IOG)」が、フレイル度を把握するためのプログラムを開発し、プログラムに基づいて、簡単な測定器を使い、誰でも自分の“フレイル度”を知ることができるのが、「フレイルチェック測定会」だ。全国的に広まりつつあり、自治体の研修を受けたシニア世代によるボランティアの「フレイルサポーター」が運営している。

 県内初となる八潮市の測定会は、同市が9月に募集して要請した「フレイルサポーター」第一期生の12人により、20日、市内の八條公民館で実施された。

 同サポーターに認定された西康子さん(72)(同市大曽根)と前田由美子さん(61)(同)は「自身の健康意識を高めるため、サポーターになった。『フレイルチェック』を機に、健康について考えてもらいたい」と話した。

 同日は同公民館での「八潮いこい体操交流会」の中で測定が行われ、約20人が参加した。

 握力測定や体組成計などの器機を使用した測定のほか、“活舌”の程度や、ふくらはぎの太い部分を計測するなど、参加者らはチェックシートに従って、自分たちの衰え具合をチェックしていた。

 参加した増山延子さん(71)(同市大瀬)は「グラウンドゴルフをやっていて健康には自信があったが、握力が基準値を下回っていた。今後、握力を付けるトレーニングに挑戦し、続けていきたい」とフレイル測定に意欲を見せていた。

 一般市民向けのフレイルチェックは27日が「ゆまにて」(東部地域包括支援センター)、11月6日が保健センター(西部地域包括支援センター)で行われる。年内は2回だけだが、来年以降は各地域の包括支援センターで月1回実施去れるという。

 市の広報やホームページで参加者を募集する(年内は締め切っている)。

 同市長寿介護課は「高齢者らに、年1回でも定期的に『フレイルチェック』を促すことで、健康寿命の延伸につなげたい。健康意識の高揚につながれば」とし、「今後は市役所保健センターなどにチラシを置いて、広く周知していきたい」と話している。

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