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育て地域防災の要・こども防災マイスターに26人

2018.9.24(八潮市)
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 子どもたちに災害に備えた知識、技術を―と八潮市は、「八潮こども防災マイスター育成プロジェクト」を立ち上げこのほど、市内の小中学生25人が“マイスター”に認定された。同市が防災教育に力を入れる国士舘大学「東京都世田谷区」と提携したもので、15日、同大キャンパスで講習会が行われ、子どもたちが心肺蘇生法、応急手当などを学んだ。県内では珍しいプロジェクトで、同市教育委員会指導課は「子どもたちが、防災の知識や救急救命の重要性を学び、地域の人々の命を守る要になれば」と期待を込めている。

 マイスターは「高度な職業能力資格を認定する制度」を指している。近年、大きな災害が頻発していることや、今後30年以内に70lを越える確率で“首都直下型地震”が発生すると言われる中で、子どもたちに災害に対応できる能力を身に付け、自身や家族、地域の人々の命を守る助けにしてもらえれば、と同市教委指導課を中心にプロジェクトをスタートさせた。

 特に東日本大震災では、岩手県釜石市内の小中学生のほぼ全員が津波の難を逃れ、「釜石市の奇跡」と呼ばれた。それは奇跡ではなく、「教育で身に付けた」子どもたちの対応力が「想定外の事態」を乗り越えさせたとされる。

 こうした例にならい、子どもたちが防災教育を学び、将来の地域防災力の要として活動することで市全体の防災力向上を図ろうという目的だ。

 今月3日に事前説明会が開かれ、15日の同大多摩キャンパスで開かれた講習会には、同市内12校から25人の小中学生が参加した。講習会では、「AED()」の活用法をはじめ心肺蘇生法や応急手当、初期消火などの訓練が行われ、子どもたちは熱心に受講していた。受講後は「八潮こども防災マイスター」の認定書と帽子が小中学生マイスターに渡された。

 防災マイスターに認定された小中学生たちは、学校での防災訓練の際に啓発活動を行うほか、地域での防災活動イベントなどに積極的に参加し、地域の防災強化に参加していく。

 マイスターのリーダーとなった、同市立八潮中学校1年の末永愛結さん(13)は「できることは少ないが、自分から積極的に行動出来るよう、精一杯頑張りたい」と力強く抱負を話した。同市教委指導課は「毎年、小中学校の児童生徒たちに呼び掛け、子どもマイスターのメンバーを増やして、地域防災力の向上に役立てたい」と話している。
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