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世界が認めた町工場「ワイ・エス・エム」・LED本型照明製品開発

2018.5.28(八潮市)
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 書棚の“本”をケースから引き出そうとすると、やわらかな明かりがともる―。そんなおしゃれなLED照明を八潮市二丁目の照明器具・導光板製造会社「ワイ・エス・エム」(八島哲也社長)が考案した。「ナイトブック」と名づけた板状の「LED照明パネル」。今月8日、中国・杭州市で開かれた工業製品コンテストに出品したところ、独創性にあふれた技術やデザイン性などが高く評価され、41か国、7721点の中の上位100製品「TOP100」に輝いた。並みいる一流企業、デザイナーに堂々肩を並べ、“町工場の底力”を見せた快挙。同社は国内外への販路拡大を目指すという。

 「ナイトブック」は、発光面のアクリル板に、LEDの光を拡散させて広げる「導光板」の技術を用いたLEDの間接照明。全体はケースカバーに入った本のイメージだ。

 鉄製のカバーから“本”(本体)を引き出すと、スイッチが入り点灯する。光量は引き出す長さで調整でき(長さには制限がある)、消灯するにはカバーの中に押し戻せばよい。昨年9月から、試行錯誤を繰り返し、知人のデザイナーの協力を得て、約2か月かけて完成させた。間接照明のほか、インテリアとしても役割も大きい、

 サイズは、横150_×縦215_×幅15_。本1冊分のスペースがあれば設置できる。カバーは白、グレー、濃紺の3色で、本体の重さは880c。背の部分には本革が使用され、価格は2万4000円(税抜き)。現在、実用新案など申請中という。

 「空間を詩的に変える一冊の照明を作りたかった」という八島社長は当初、「クラウドファンディング」(インターネットを通じて、不特定多数から資金提供を募る)を利用して出資者を募ったが、目標額の半分程度にしかならず、「反応はこんなものか」と意気消沈した。

 しかし、昨年11月、東京ビックサイト(東京都江東区)」で開かれた国際見本市「IFFT インテリア ライフスタイル リビング2017」に出品したところ、

杭州市の中国美術学院で開かれる工業製品コンテスト「DIA(デザイン インテリジェンス アワード)」の推薦者の目に留まり、出品したもの。

 八島社長(36)は「受賞者のほとんどがトヨタやソニーなど一流の企業や有名デザイナー。その中で製造業最小クラスの当社の製品が認められ、肩を並べられたので感慨深い。この受賞を機に、今後日本や海外での販売も検討する」と夢を広げている。
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