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子どもの「絵画検定」考案・絵画教室主宰の齋藤洋子さん

2017.1.30(八潮市)
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 子どもたちの努力を目に見える形に―と、八潮市中央の絵画教室主宰、斎藤洋子さん(40)は、多数のコンクールで受賞させてきた経験を生かし、小学生対象の“絵画検定”システムを考案し、4月からスタートさせる。絵画の技法や課題が掲載されたテキストに沿って、子どもたちが絵を描き、斎藤さんのもとに送ると、添削されて、書道教室のように「級」や「段」が認定される通信講座。名づけて「子供絵画知育検定」。現在、斎藤さんは主宰する絵画教室で、実施に向けたテスト中で、4月からホームページを立ち上げて、全国に向けて発信する。権威とは無縁な個人検定だが、子どもの創作意欲を引き出す新たな試みとして注目される。

 斎藤さんは、絵画については専門的な教育は受けていない。実家である八潮市内の建築資材会社に勤めていたが、2006年、3歳の長女が「第30回こども絵画コンクール ルーブル美術館展」に応募する際、伸び伸びと描くよう指導したところ、長女は銀賞を獲得。以来、応募を続け、長女は5回目には最優秀賞を受賞した。

 その受賞と斎藤さんの“褒めて伸ばす”指導ぶりが評判となり、12年、同市公民館から誘いがあったのをはじめ、市内の商業施設の働きかけで絵画教室を主宰するようになった。翌年からは、日本橋三越本店(東京都中央区)でも子ども絵画教室を開き、小さなうちからあらゆる可能性にチャレンジしてもらう場として、「家カフェスキル青山 八潮」を始めた。子どもの居場所を作り、スキル(技術)を身につけようとの意味だ。

 絵画指導を続ける中で、心に刺さる言葉があった。熱心に教室に通いながらもコンクールに落選した子どもの「頑張っているのに、なぜ認められないの」という訴えだった。書道や漢字検定、そろばんなどと違って絵画は目に見える評価がない。「子どもたちの努力を認めるシステムが欲しい」との痛切な思いから斎藤さんは「子供絵画知育検定」を立ち上げた。

 オリジナルのテキストには、絵画制作のさまざまな技法(指で絵の具の付いたブラシを弾くスパッタリング、盛り上げた絵の具をナイフで引っかくスクラッチなど)と、「チューリップ」「ペンギン」「金閣寺」といった12通りの課題が載っている。

 課題に沿って順番に子どもたちが描いていくシステムで、「表現方法は自由。お手本を参考に素材選びから楽しんで」と斎藤さん。最も留意したのは、「親子でも1人でも学べて身に付き、自信がつく」こと。

 描いた絵を「子供絵画知育検定」事務局に郵送すると、添削指導され、10級から8段までの「18階級」が認定される。審査は、同事務局が行う。いつからでも自由に始められる。検定の費用は、1年間で2万4000円(テキスト、添削代込み)。

 4月のスタートに向けて齋藤さんは「“個性を才能に変える”を合言葉に、子どもたちの創作意欲を支援し、絵画を通して自信と希望を伝えて行ければと思う。自己肯定感を高め、子どもたちにいろいろなことを積極的にチャレンジしてもらいたい」と話している。

 <問い合わせ>子ども絵画知育検定事務局 齋藤洋子さんTEL048・998・0380。
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