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「できることを息長く」・朝田和宏さん

2016.4.18(八潮市)
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 「見れば見るほど人の手が必要だと思った」。それは5年が経過しても変わらない。

震災直後は市議有志で募金活動を行う一方、市内に集まる支援物資の仕分けのボランティア活動を行った。

あの日から3か月後、宮城県松島市や石巻市、岩手県陸前高田市、福島県いわき市などを訪れ、初めて被災地を目にした。そこには、目を疑う光景が延々と続く。「何となく分かったつもりだったが、これほどとは」と絶句した。

以来、ボランティア活動に本腰を入れる。「たとえ売名などと言われても、自分で出来る最大限のことをしよう」。月2、3回、週末に被災地を訪れ、がれきの撤去や側溝の掃除などに精を出した。
 いわき市小名浜で目にしたのは、炊き出しが朝夕2回のため、着の身着のままで逃げて来て、空腹を抱えながら昼食を抜く人が多い現実だった。「実家が飲食店をやっていたため、早速、炊き出しを始めた」。
 これに八潮市内の福島県人会やコンビニ店が協力し、小名浜の被災者に食事を提供するようになった。昨年、現地のボランティアセンターが閉鎖されたため、現在は「南三陸応援団」というインターネットサイトに登録して、「ワカメの収穫」「田植え」「物産展の売り子」「ツールド東北」などのボランティア募集に手をあげ、今も活動を続けている。
 「被災地を忘れず応援を続けることが大切。旅行や現地の野菜を買うだけでも構わないと思う。それぞれができることを息長く続けるのが一番」と言う。そのスーツの襟には、“奇跡の一本松”をあしらった緑色のピンバッジが輝いていた。
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