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戦後70年「企画展」・9月27日まで資料館で

2015.8.10(八潮市)
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 戦後70年平和祈念事業として、八潮市立資料館は1日から、企画展「戦火に生きる〜兵士、女性、そして子どもたち〜」を開催している。
 今回は「戦争体験者の証言映像」として、現在80、90歳代の予科練志願兵や当時小学生だった市民6人の協力の下に「戦時下の食糧事情」「八潮の空襲被害」などをテーマに語ってもらい収録し、会場内で視聴できるようにした。戦時下の学校生活や、死者も出た八潮地域の空襲の様子など生々しい証言が語られている。
 展示は、市民からの提供品や同資料館、近隣資料館所蔵の陶器製のアイロン、ガスコンロ、紙製の防空頭巾・ヘルメットといった代用品、軍事訓練用の木製銃、出征兵士に贈られた千人針や日の丸寄せ書き、衣料切符などを中心に「出征兵士の記録と記憶」、「銃後の暮らし」「戦時下の子どもたち」など6つのテーマで構成し、戦時中の八潮地域の生活の様子などをひもといている。
 第二次大戦当時、農村だった八潮地域から、590人以上が出征し、少なくとも326人が戦死しているという。八潮地域には、陸軍の高射砲陣地が八條、二丁目地区に設置され、昭和17年から20年にかけてレンガ工場があった古新田や大曽根、潮止地域が空襲に見舞われた。
 当時の潮止村国民学校の公務日誌からは、子どもたちの学校生活がうかがい知れる。校内でウサギを飼育し、兵士の食料や防寒具用などに供出し、また勤労奉仕として、イナゴ取りやセリ摘み、農繁期には授業をやらず1週間農作業奉仕、戦勝祈願の神社参拝など。修学旅行は、横須賀基地や茨城の飛行場だった。
 同資料館は「戦争体験世代が少なくなり、戦時下の当時の様子を語り継ぐことが難しくなりつつあり、節目の今年、改めて平和について考えてもらえれば」という。
 30日午後2時から、学芸員による展示解説会がある。会期は9月27日まで。月曜日休館。
 <問い合わせ>八潮市立資料館TEL997・6666。

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