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平日から土日開催へ・「大瀬の獅子舞」

2015. 6.16(八潮市)
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 約350年の歴史を誇る、八潮市の県指定無形民俗文化財「大瀬の獅子舞」が、時代の変化に対応し、今後も地元の文化遺産として伝統を守り継いでいくために、今年から実施日を変更することになった。今年は7月4日と5日に行われ、来年以降も7月第1土曜日とその翌日の日曜日開催に固定化する。
 大瀬の獅子舞は1662(寛文2)年頃、当時この地を治めていた旗本の森川氏から獅子頭を地元民が拝領したことから、年中行事として五穀豊穣、悪疫退散を祈願し始まった。富士・浅間信仰と結びつき、舞の形態は大獅子(兄)、中獅子(弟)、女獅子(母親)の三匹の獅子が富士山に登る道中を物語風に描き、「花回り」「太刀」など12通りの「掛かり」と呼ばれる舞で構成されている。長いものでは約2時間ある。
 例年、富士山の山開きに合わせて、浅間神社、氷川神社の祭礼として7月1日、2日に行われてきたが、「大瀬の獅子舞保存会」(臼倉健一会長、40人)の会員構成が、比較的時間が自由になる、かつての農家や自営業などの世帯から、サラリーマン世帯に約8割が変わり、平日の開催が困難な状況になったことが大きな理由だ。
 臼倉会長(65)は、「準備から後片付けまで入れると約1週間かかり、サラリーマンは長期の休みが取りづらい。このままだと開催も危ぶまれる。先人たちが守り継いできた火を絶やさず後世につなぐためにやむをえない」と苦渋の決断だったという。
 また、土曜日と日曜日への変更で、これまで、中川小学校と大瀬小学校が授業の一環で見学に訪れていたが、この見学もなくなる。「子どもたちが地元の歴史を知る機会がなくなる。将来の後継者づくりのきっかけになっていたので残念」と臼倉さんは惜しむ。
 会場は、つくばエクスプレス「八潮駅」南口下車、徒歩約20分。潮止橋わたり、すぐの大瀬1501の浅間神社・氷川神社境内。バスは八潮駅南口発の京成バスで「金町駅南口行き」、または「戸ヶ崎十字路経由・松戸駅西口行き」で「潮止橋南」下車徒歩3分。駐車場はない。
 <問い合わせ>八潮市立資料館TEL997・6666。

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