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水泳でパラ五輪目指す・八潮中の近藤さん

2014.1.4(八潮市)
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 八潮市立八潮中学校3年の近藤瑞紀さん(15)は、知的障害を持っているが、持ち前のおおらかさと根気強さで水泳競技で東京オリンピック(パラリンピック)への階段を登ろうとしている。
 近藤さんは、昨年10月12から14日まで、東京辰巳国際水泳場で行われた「スポーツ祭東京2013第13回全国障害者スポーツ大会少年の部(13歳以上19歳以下)自由形25bで銀メダル(16秒98)、同200bリレーで銅メダルを初出場で手にした。
 5月に出場した「平成25年度彩の国ふれあいピック春季大会」では25b17秒92、50b39秒45だった。25bで0秒94、50bで1秒37を縮めるほど急激な伸びをみせたのは、近所に住むトレーナー兼コーチの小野寺真吾さんの紹介で、日本水泳連盟競泳コーチの八尋大さんのコーチングを受けてからだという。ビート板を使ってバタ足で30分泳ぎ続けるなど、基本を徹底しフォームが変わり記録を大幅に伸ばした。
 三郷特別支援学校小学部1年生の時、当時担任で障害者水泳に関わっていた佐藤和博教諭から「瑞紀は必ず伸びる」と薦められて水泳を始めた。以来、全く泳げない時から支えてくれた埼玉県障害者交流センターのスタッフ、八尋大さんを紹介してくれた小野寺さんなど「たくさんの人の支えがあり今がある。水泳を通して素晴らしい体験をさせていただいている」と母親の、のぶ子さんは言う。
 高いところや不安定な場所が怖かったが、「速く泳げる」との監督の一言でスタート台の恐怖も克服した。全国障害者スポーツ大会で50b4位だった時はくやしさで泣き崩れた。心が崩れたときにも泣きながら泳いで練習した。のぶ子さんは「いろいろなこともあり障害もあるが、自分自身で一段ずつ登ってここまでこられた」と振り返る。
 「ごはんを食べるより水泳が好き」という瑞紀さん。来年の目標は、7月の大阪なみはやドームでの大会で標準タイムをクリアしジャパンパラ水泳競技大会の選手になること。そして長崎で行われる全国障害者スポーツ大会で金メダルを獲ることだ。さらに7年後には東京パラリンピックが控えている。「心と体の柔軟性をよくしてパラリンピックに出たい。がんばる気持ちであふれる選手になる」と笑顔で語る瑞紀さん。憧れのスタート台に立つまで頑張れ、瑞紀さん。

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